「変なにおいと揺れ」「照明が落ちた」全日空機 エンジンから火 緊急着陸 福岡空港は一時閉鎖
- 事件・事故
- 2019年12月20日
福岡空港付近を飛ぶ全日空機ー。
右側の主翼にあるエンジン付近が明るく光り、煙が出ているのが確認できます。
同じ機体をほぼ真下から捉えた映像では、翼の中ほどから火が出ているのがわかります。
国土交通省などによりますと、19日午前9時50分すぎに、福岡から羽田に向けて飛び立った全日空のボーイング767型機から、「右エンジンから火が出た」と緊急着陸の要請がありました。
【トラブルがあった航空機の乗客】
「先頭に向かって一番右の席に座ってたんですけど」
「ちょっと変なにおいが機内にして『何だろう』と思った瞬間、右の後ろの方、たぶんエンジンの方だと思うんですけど、バン!とちょっと揺れを感じるような動きがあってショックがあって」
冒頭の映像はその直後の機体を捉えたものとみられ、右のエンジンから炎が噴き出しているのが分かります。
全日空機は自動消火した上で、右のエンジンを停止ー。
左のエンジンのみで上空を旋回し、福岡空港に引き返しました。
そして離陸から約25分後の午前10時15分、消防車が待機する福岡空港に緊急着陸しました。
乗客が撮影した映像には、防護服を着た消防隊員が警戒にあたる緊迫した状況が映っていましたが、乗員乗客278人にけがはないということです。
【トラブルがあった航空機の乗客】
「機内の照明の一部が、全部ではないんですけど、落ちたという感じ。運航上は問題ありません、ということで、皆さん安心されていたと」
【記者】
「エンジントラブルがあったとみられる機体は、整備士がエンジンを点検しているのが確認できます」
「機体の右のエンジンを包むカバーの一部が焦げてしまっています」
このトラブルで福岡空港では一時滑走路が閉鎖され、あわせて37便に目的地の変更や欠航などの影響が出ました。
全日空などは「バードストライク」の可能性があるとみて、詳しい原因を調べています。
一言コメント
ヒヤッとするトラブルだ。
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