〔米株式〕NYダウ、小幅高=米中合意、期待上回らず(13日)☆差替
- 経済情報
- 2019年12月14日
【ニューヨーク時事】週末13日のニューヨーク株式相場は、米中貿易協議の合意内容が投資家の期待を上回るものではなかったため、ダウは小幅高にとどまった。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比3.33ドル高の2万8135.38ドルで終了した。ハイテク株中心のナスダック総合指数は17.56ポイント高の8734.88と2日連続で史上最高値を更新して終わった。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比5416万株減の9億0569万株。
前日に米中両政府が貿易協議「第1弾」で大筋合意したとの報道が相次ぎ、投資家の期待が高まる中、13日午前に正式合意が発表された。ダウは発表直後に160ドル近く上昇し、取引時間中の最高値を更新した。
15日予定の対中制裁関税「第4弾」の全面発動が回避されることになったのは市場にはプラス材料。ただ、昨年発動済みの2500億ドル分に対する25%の制裁関税率は維持されるなど「合意内容は限定的で期待を上回るものではなかった」(機関投資家)との受け止めが広がり、ダウはすぐに上げ幅を縮小した。正式な署名時期が未定なことも投資家心理を慎重にさせた。米株価は米中協議の進展期待から最高値を更新してきただけにいったんは利益を確定する動きが広がったという。
一方、12日投開票の英総選挙でジョンソン首相率いる保守党が歴史的勝利を収めたことで、英国の欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」の可能性は大きく後退。13日の株式市場は利益確定売りが重しとなったもの「米中摩擦と英EU離脱問題という長らく市場を覆っていた2つの大きなリスクが緩和方向に向かっており、新年に向けて株価は上方基調にある」(大手証券)との声も聞かれた。
個別銘柄(暫定値)では、スナップが4.4%高、アップルが1.4%高、コムキャストが1.3%高、マイクロソフトが0.8%高、マイクロン・テクノロジーが0.5%高。一方、メーシーズが3.4%安、ギャップが1.9%安だった。
一言コメント
ま、こんなところかね…
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