タリバンが主要米軍拠点を襲撃
- 国際
- 2019年12月12日
【AFP=時事】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は11日早朝、首都カブール北郊の主要米軍拠点、バグラム(Bagram)空軍基地を狙った大規模な襲撃を実行した。当局によると、襲撃では実行犯1人が自爆。爆発により民間人少なくとも2人が死亡し、73人が負傷したほか、300メートル離れた家屋にまで損害が生じた。
地元当局によると、襲撃ではまず、基地近くで建設中の病院の外で、自爆犯1人が自動車爆弾を起爆。その後、病院を基地への攻撃拠点とするため、銃を持った男7人が建物内に侵入したとみられている。7人の中には、自爆ベストを着ている者もいた。
アフガニスタン内務省はツイッター(Twitter)で、襲撃犯らは同国および外国の部隊と交戦し、院内で殺害されたと明らかにした。病院は開業前だった。
タリバンのザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はメッセージアプリ「ワッツアップ(WhatsApp)」で犯行声明を出し、米国とアフガニスタンの兵士「数十人」が死傷したと主張した。
米国とタリバンの間では、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が9月に和平交渉を突如中止していた後、今月7日に協議が再開されたばかり。カブールでは交渉の中止に先立ち、タリバンの襲撃によって米兵1人を含む12人が死亡していた。
マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、今回の襲撃を「最も強い言葉で」非難すると表明したが、交渉への影響の有無には言及しなかった。
トランプ大統領は先月28日、感謝祭に合わせてバグラム空軍基地を電撃訪問し、アフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領と会談していた。【翻訳編集】 AFPBB News
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和平への道のりは遠いのか?
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