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中村医師に福岡でも追悼の声 「多くの人が生き延びられる手立てを」母校で講演


 ■九大学長「信念持ち診療支援」

アフガニスタンで農業支援などの活動をしていた非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表、中村哲(てつ)医師(73)の悲報に対し、中村さんが学生時代を過ごした福岡県でも5日、追悼と功績をたたえる声が広がった。中村さんは九州大学医学部時代、医師のいない地域で診療サポートを行うなど、若いころから社会貢献に尽くしてきた。帰国時にはアフガンの現地状況を報告し、「多くの人が生きられる手立てを講じないといけない。50年、100年のうちにアフガニスタンを緑に」と訴えていた。(九州総局 高瀬真由子)

母校の福岡県立福岡高校(福岡市)では5日、弔意を示す半旗が掲げられた。合屋伸一校長が校内放送で中村さんを失った悲しみを語り、全校生徒で黙祷(もくとう)をささげた。

中村さんは昨年6月、同校創立100周年記念のパネルディスカッションに参加し、アフガニスタンで取水設備を作ってきたことを紹介した。

「70歳を超えたが暇にならない。この仕事は倒れるまで続けたい。やりたいことはたくさんあり、多くの人が生き延びられる手立てを講じないといけない。いろんな人の力を借りて灌漑(かんがい)方式を広げ、50年か100年のうちには緑になってくれればいい」と穏やかな口調で語っていた。

高校時代の思い出としては修学旅行をさぼって登山に行ったエピソードを紹介した。「九州縦断が夢だった。病気ということにしたが旅資が足りず、担任に学割を申請した。『病気じゃないのか』と言われ、『心の病だ』というと分かってくれて(登山に)行くことができた。センスのある先生がたくさんおられた」と語り、笑いを誘った。

合屋校長は「本校にとって中村先輩の生き方は誇りであり、実践や根底にある思いを飾らない言葉で語ってくださった。喪失感はあまりにも大きく、言い表す言葉が思い浮かばない」と同校ホームページでコメントを発表した。

また、九大の久保千春学長は5日、報道陣の取材に応じ、学生時代に医師がいない地域で診療をサポートするボランティア活動をともにしていたと紹介した。

九大医学部で中村さんと同期(昭和48年卒)だった久保学長は「鹿児島の大隅半島に一緒に行き、医療活動の手伝いをした。穏やかではあるが、信念を持ってやっていた。医療環境に恵まれない人に何らかの活動をしたいという思いがあったと思う」と語った。

平成26年に九大の特別主幹教授に就任し、学生に講演も行った。久保学長は10月にも同窓会で顔を合わせたといい、「貴重な、大切な人を失った。困っている人に行動を起こす先輩がいることは学生にとって誇りであり、活動を志す人たちは同じように出てくると思う」と惜しんだ。

一方、福岡県の知事や市長らも相次いで追悼のコメントを発表した。

中村さんはアフガニスタンの灌漑事業に九州を流れる筑後川の斜め堰(せき)を応用していた。小川洋知事は「砂漠を緑に変える努力をし、帰国の際、そのことを熱く語られた姿が今でもまぶたに浮かぶ」と振り返った。

福岡市の高島宗一郎市長は「すばらしい活動と実績は福岡市民の誇り。ますますの活躍を期待していただけに非常に残念だ」と冥福を祈った。

中村さんが小学校時代を過ごした古賀市の田辺一城市長は「子供たちに水路づくりの体験活動の機会を作ってくれた。子供たちは毎年募金を集め、ペシャワール会に寄付している。経験に裏打ちされた言葉に心を揺さぶられた。優しい笑顔が鮮明に思い出される」と悼んだ。

産経新聞

 

 

一言コメント
魂は生き続けてくれそうだ。


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