八幡の女性切りつけ 工藤会幹部を逮捕 福岡県警、傷害容疑で
- 事件・事故
- 2019年12月5日
北九州市八幡西区で2014年7月、女性会社員(当時48歳)が刃物で襲われた事件で、福岡県警は特定危険指定暴力団「工藤会」の幹部を傷害容疑で逮捕した。他に数人を近く同容疑で逮捕し、計5人程度になる見通し。捜査関係者への取材で判明した。
女性会社員は、港湾利権に影響力を持つ北九州市漁協組合の男性幹部が経営する土木工事関連会社に過去に数年間勤務していた。この事件の前には漁協幹部の親族が相次いで射殺されたり刺されたりしており、港湾利権獲得を目指す工藤会が組織的に漁協幹部の関係者を狙ったとみる県警は、女性襲撃を含め一連の事件の全容解明を進める。
事件は、14年7月25日午後10時10分ごろ、八幡西区のマンション駐車場で、2人組の男が車から降りて自宅マンションに向かう途中の女性会社員の肩と腰を刃物で刺し、女性は軽傷を負った。工藤会幹部らはこの襲撃に関与した疑いが持たれている。
北九州市漁協を巡っては、同市小倉北区で1998年2月、前身の脇之浦漁協の元組合長の男性(当時70歳)が射殺されるなど関係者が襲われる事件が相次ぎ、工藤会トップの野村悟被告(73)=殺人罪などで起訴=ら複数の工藤会系組員が逮捕、起訴されている。13年12月にも同市若松区で元市漁協組合長の男性(当時70歳)が射殺される事件が起きたが、未解決のままになっている。
一言コメント
時間はかかったが、また一歩前進だ。
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