「就活ルール」令和4年春入社も現行維持 政府の連絡会議で決定
- 政治・経済
- 2019年10月31日
政府は30日、「就活ルール」と呼ばれる学生の就職・採用活動の日程に関する関係省庁連絡会議を開き、現在の大学2年生にあたる令和4年春入社の学生の就活について現行の日程を維持する方針を決めた。説明会は3年生の3月、面接は4年生の6月、内定は10月に解禁となる。政府は来年3月末をめどに経済団体や業界団体を通じて企業に日程を守るよう要請する。
連絡会議には関係省庁の幹部のほか、経団連や大学の関係者らも出席した。
5年春入社以降の日程については来年度以降に改めて検討する。急激なルール変更は学生に混乱をもたらしかねないことや、従来主流の新卒一括採用の見直しには一定の時間がかかることを踏まえ、「少なくとも5年春入社の学生については現行の日程を変更する必要が生ずる可能性は高くない」との考えを確認した。
また、就職情報サイト「リクナビ」が学生の内定辞退率を算出してデータを企業に販売していた問題を踏まえ、学生の個人情報の扱いについては「関係法令を順守し、適切に対応すべきだ」との認識で一致。企業への要請に盛り込む。
就活の日程は従来、経団連が指針を定めてきたが、経団連が昨年10月に3年春入社以降については指針をつくらない方針を示したことを受け、政府の連絡会議で関係者を集めて日程を検討するやり方となった。
就活ルールに関し、経済同友会の桜田謙悟代表幹事は30日の記者会見で「新卒一括採用という世界でも珍しい制度はなくなっていくべきで、行きすぎた同調性はマイナスだ」と述べた。
一言コメント
就活ルールは進化しないね。
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