ACL決勝進出を喜んでばかりはいられない? 浦和レッズが直面する超ハードな残留争い
- スポーツ
- 2019年10月29日
10月23日に、広州恒大(中国)を破って2年ぶりのACL決勝進出を決めた浦和レッズ。過去にノックアウトラウンドで日本勢に負けたことがない難敵を相手にホームで2-0、アウェーでも1-0と完璧な試合運びを見せた。
当然ながら3度目のアジア王者への期待が膨らむが、喜んでばかりもいられない事態に直面している。ACLで快進撃を続ける一方、Jリーグでは残留争いを強いられているからだ。現在のJ1リーグの順位表(下位9チーム)は以下の通りとなっている。
9位/G大阪 勝点35 8勝11分10敗 41得点・43失点(得失点差-2)
10位/神戸 勝点35 10勝5分14敗 51得点・54失点(得失点差-3)
11位/仙台 勝点35 10勝5分14敗 34得点・40失点(得失点差-6)
12位/浦和 勝点35 9勝8分12敗 30得点・42失点(得失点差-12)
13位/清水 勝点35 10勝5分14敗 41得点・62失点(得失点差-21)
14位/名古屋 勝点33 8勝9分12敗 41得点・44失点(得失点差-3)
15位/鳥栖 勝点32 9勝5分15敗 30得点・48失点(得失点差-18)
16位/湘南 勝点31 9勝4分16敗 37得点・57失点(得失点差-20)
17位/松本 勝点29 6勝11分12敗 18得点・32失点(得失点差-14)
18位/磐田 勝点22 5勝7分17敗 22得点・43失点(得失点差-21)
このように残留争いはまさに大混戦。勝点35で12位の浦和は、自動降格となる17位の松本山雅との差が6ポイントで、J1参入プレーオフに回る16位の湘南ベルマーレとは4ポイント差しかない。
看過できないのが、残りの日程と対戦相手だ。浦和の今後のスケジュールを見てみよう。
10/29 31節 広島(A)
11/1 30節 鹿島(A)
11/5 32節 川崎(H)
11/10 ACL決勝第1戦 アル・ヒラル(A)
11/24 ACL決勝第2戦 アル・ヒラル(H)
11/30 33節 FC東京(A)
12/7 34節 G大阪(H)
目下首位の鹿島を筆頭に、2位のFC東京、4位の広島、6位の川崎と優勝の可能性を残す上位チームと対戦しなければならない。
29日の広島戦は、ACLの決勝に進んだために日程が変更され、31節が前倒しで行なわれることになった。今季前半の対戦ではホームで0-4の大敗を喫している相手だけに、厳しい戦いが予想される。その後に中2日で鹿島、さらに中3日で川崎との対戦が控えており、このハードスケジュールをいかに乗り切れるかがポイントになる。
現在マイナス12となっている得失点差も気になるところ。昨季は最終節を終えて12位から16位まで勝点41で5チームが並び、得失点差で16位となったジュビロ磐田がJ1参入プレーオフに回っただけに、上位陣との戦いで大量失点を重ねるようなケースだけは避けたいところだ。
仮にACLで優勝した場合は、クラブワールドカップ(12月11~21日/カタール開催)に参戦する。アジア王者の初戦は12月14日。同じ日にはJ1参入プレーオフの決定戦が組み込まれているため、浦和が出場となれば、こちらは12月29日に変更される可能性があるという。
はたして浦和は、ACL制覇とJ1残留というふたつのミッションを完遂できるのか。最後まで目の離せない戦いが続きそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
一言コメント
エライことになってきたね。
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