八千草薫さん死去、88歳、すい臓がん…2度のがんも
- 政治・経済
- 2019年10月29日
映画、ドラマ、舞台など多くの作品に出演し、日本を代表する女優八千草薫(やちぐさ・かおる=本名・谷口瞳=たにぐち・ひとみ)さんが亡くなったことが24日にすい臓がんのために亡くなったことが28日、分かった。88歳。宝塚歌劇団時代から70年以上、上品で可憐なイメージは終生変わらず、多くの人を魅了した。今年2月には肝臓がんを公表し、その時に17年にすい臓が見つかったことも公表していた。
八千草さんは1931年、大阪生まれ。私立の名門・プール女学院に入学するも中退し、47年、宝塚歌劇団に入団した。主に純情可憐な娘役でファンを魅了した。51年、東宝「目下恋愛中」で本格的に映画デビュー。清楚(せいそ)で優しく、美しい姿を印象づけた。
54年、映画「宮本武蔵」に出演。55年、日伊合作の映画「蝶々夫人」で蝶々役を務めて米紙ニューヨークタイムズなど多くのメディアから絶賛され、国際的評価を得た。77年、TBSドラマ「岸辺のアルバム」ではテレビ大賞の主演女優賞を獲得した。
57年、映画「乱菊物語」に出演したときの谷口千吉監督と結婚した。
最近ではテレビ朝日の連続ドラマ「やすらきの刻~道」(4月スタート)でヒロインを演じる予定だったが、体調不良のために降板した。
アジア映画祭助演女優賞、都民文化栄誉章、旭日小綬章、菊田一夫賞、NHK放送文化賞など多数受賞した。
一言コメント
最後まで美しく品のある女優だった。
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