北朝鮮の金委員長、金剛山の韓国施設の撤去主張=KCNA
- 国際
- 2019年10月23日
[ソウル 23日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、同国東海岸沿いの景勝地・金剛山にある韓国の施設は撤去する必要があるとした上で、北朝鮮のやり方によって近代的なものに建て替えるべきだと述べた。朝鮮中央通信(KCNA)が23日伝えた。
金剛山観光事業は、開城工業団地とともに、南北の主要な経済プロジェクトであり、南北間の協力の象徴とされている。
金委員長は、金剛山を視察した際、金剛山を南北関係の象徴とみなすのは「誤った考え」と主張。金剛山は北朝鮮の国土であり、ここでの観光を韓国が仕切るべきではないとの考えを示した。
委員長は「金剛山を世界水準の観光地にした後で、韓国の同胞たちがここを訪問するのは、歓迎する」と語った。
韓国国民による金剛山観光は、1998年には海路による訪問が解禁され、2003年からは陸路による訪問が可能になった。しかし、軍事区域に入り込んだ韓国人観光客を北朝鮮の兵士が射殺する事件が発生したことを受けて、韓国政府は2008年に金剛山への観光ツアーを停止。韓国資本の施設は現在も金剛山に残っているが、北朝鮮に対する国際的な制裁を背景に、韓国からの観光ツアーは再開されていない。
一言コメント
お隣さんはそれどころじゃないかもよ。
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