停戦中のシリア北部でクルド部隊が攻撃、トルコ軍兵士1人死亡
- 国際
- 2019年10月21日
【AFP=時事】(更新)米国の仲介により停戦が実施されているシリア北部タルアブヤド(Tal Abyad)で20日、トルコ軍がクルド人部隊の攻撃を受け、兵士1人が死亡、1人が負傷した。トルコ国防省が明らかにした。
同省は、タルアブヤドの周辺地域で「偵察と監視任務の最中、テロリストによる戦車への攻撃と小火器の発砲を受け、われわれの英雄的な同志1人が殉教し、別の1人が負傷した」と発表した。同省によると軍は自衛のために反撃したという。
トルコは、国境沿いの「安全地帯」からクルド人部隊を撤退させるため、5日間の停戦実施に合意していた。だがトルコとクルド側の双方は19日、停戦合意に違反したとして互いに非難を繰り広げた。
トルコ国防省は20日、クルド人部隊が攻撃を20回仕掛けたと主張。「合意に違反した敵対行為にもかかわらず、救急車両など39台の車両は、負傷者を搬送するためにラスアルアイン(Ras al-Ain)に無事出入りした」と述べた。
一方、クルド側のトップであるクルド人民兵組織「シリア民主軍(SDF)」のマズローム・アブディ(Mazloum Abdi)司令官はAFPに対し、トルコがSDFの撤退を妨げ、停戦合意の崩壊の責任をクルド側に押し付けようとしていると話した。【翻訳編集】 AFPBB News
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まだ一触即発の状態といえよう。
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