【ラグビーW杯】アイルランド決勝T進出へ勝ち点5を確保、3連敗ロシアは今大会最速1次R敗退決定
- スポーツ
- 2019年10月4日
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は3日、神戸でブールAのアイルランド対ロシアが行われ、アイルランドが35-0で勝利を飾った。敗れたロシアはこれで3戦全敗となり、参加20チームの中で最も早く1次ラウンド敗退が決まった。9月28日に日本を相手に手痛い黒星を喫したアイルランドは5トライでボーナスポイントが加わり、勝ち点5を確保。日本も関わる決勝トーナメント進出争いは混戦模様となっている。
前戦で日本に敗れたアイルランドは、この日、司令塔にセクストンが復帰。この試合は是が非でも白星を飾りたい緑の勇者達は試合前、スタジアムの約9割を埋めるサポーターとともにアンセム「アイルランズ・コール」を大音響で轟かせた。先制したのはアイルランド。ロシアのキックオフを受けて攻め込んだところから、開始約90秒でFBのカーニーが抜け出し、ハンドオフでディフェンスをかわしながらトライ。コンバージョンも決まり、7点を先制する。
さらに12分、SOセクストンの放ったグラバーキックを、走り込んだLOオマホニーが抑え込んでトライ。コンバージョンも決まり、14点差に引き離した。その後は両チームともに、湿気のためかハンドリングミスが多発。要所でボールが手につかず、アイルランドが攻め込む局面が多いものの、なかなかスコアは動かなかった。
前半32分にロシアのLOフェドトコが危険なプレーでイエローカード。シンビン(10分間の一時退場)で14人での戦いを余儀なくされたロシアを、ゴール前から容赦なく攻め立てたアイルランドは、34分にLOラドックがラックから押し込んでゴールポスト下にトライ。セクストンのコンバージョンも決まり、21-0で前半を折り返した。
後半はロシアが粘りを見せて一進一退の攻防を展開。だが、後半9分に途中出場したLOオストリコフが1分も経たない間にイエローカード。ロシアは再び14人での戦いを強いられた。ここでアイルランドが奮起。一時は防戦が続いたが、21分にSHマグラスのショートパントをWTBアールズ、コンウェーとつないでトライ。この日4トライ目を決めてボーナスポイントを獲得した。試合終了直前にもトライを決めて35-0と圧勝した。
日本戦敗北から中4日で勝ち点5を確保したアイルランド。決勝トーナメント進出に前進し、場内インタビューに応じたセクストンは「先週からの巻き返しの意味でも、ボーナスポイントを獲得しての勝利は、我々が求めていた通りのもの。ロシアはよく組織されていた」とコメントした。
今大会は日本特有の湿気もあり「ボールが滑りやすくて難しい環境下だったが、5ポイント獲得できてよかった」と笑顔。昨年の世界最優秀選手に輝いた名手は「何を言えばいいかわからないけれど、どのW杯や大会でも我々を信じられないほどサポートしてくれる。ここにこれだけのアイルランドファンがいるのは、本当に信じられない。あとは最終戦のサモア戦に向けて準備するだけ」と観客に感謝を述べた。次戦は12日にサモア戦を残している。
【プールA順位表】
1.アイルランド 勝ち点11
2.日本 勝ち点9
3.スコットランド 勝ち点5
4.サモア 勝ち点5
5.ロシア 勝ち点0
※アイルランドとロシアは3試合消化
一言コメント
やはりアイルランドは強い。
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