【ラグビーW杯】ミス続出で辛勝のフランス 大苦戦の理由は日本特有の…「慣れていないのは事実」
- スポーツ
- 2019年10月3日
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は2日、福岡・東平尾公園博多の森球技場で「死の組」と言われるC組の世界ランク7位・フランスと同13位・米国が激突し、5トライを奪ったフランスが33-9で2連勝を飾った。最後は地力を見せ、ボーナスポイントも獲得したが、後半26分までは12-9と大苦戦。意外な理由は日本特有の気候にあった。
過去準優勝3度の“レ・ブルー”。一度も8強入りしたことのない米国に対し、戦前は圧倒的に有利と見られていたが、試合に入るとミスを連発。前半を12-6で折り返し、後半24分にはこの日3つめのPGを決められ、12-9と3点差に迫られた。
後半26分以降に3つのトライを重ねて、スコアだけを見れば快勝だったが、内容的には大苦戦だった。
試合後、ジャック・ブリュネル・ヘッドコーチは「勝てて満足しています。(勝ち点は)5点になりました」とほっとした表情を見せつつも、「ただ難しかったのは、非常に湿度が高かったこと。ウォーミングアップから感じた」と素直にこぼした。
この日の福岡市の湿度は試合開始の段階で78%。気温も27度と高く、さらに直前には一瞬だが、激しく雨も降った。台風の直撃こそ免れたが、日本の気候特有の蒸し暑さがフランスにとっては大きな誤算だったようだ。
事実、滑るボールに苦戦し、ノックオンなどのミスが続出。ペナルティは10を数えた。絶妙なキックパスでトライをお膳立てするなど気を吐いたSOカミーユ・ロペスも「今日はすごく湿気が多くてボールが滑るような場面が多かった。慣れてないのは事実です」と認めていた。
さらには、東京スタジアムでの初戦(9月21日)のアルゼンチン戦との違いも強調。「東京ではそういうこと(湿気に苦しむこと)はなかった。今回、熊本に入ってトレーニングして湿気を初めて感じた。私たちは慣れてないので、そういうところも考えないといけない」と湿気という新たな敵の出現に言及していた。
型にはまらない、ボールを次から次へと展開していくことから“シャンパン・ラグビー”の異名を取るフランス。悲願の頂点を狙う、レ・ブルーにとって日本の気候が天敵となるのだろうか。「改善すべきものは多い」とSOロペスは気を引き締めていた。
一言コメント
環境も味方につけたほうが良さそうだ。
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