V逸ソフトバンク、福田がFA流出も 複数球団で争奪戦か
- スポーツ
- 2019年9月27日
スーパーサブ流出危機-。福岡ソフトバンク福田秀平外野手(30)が、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権の行使を検討していることが26日、分かった。
13年目の今季はここまで78試合に出場し打率2割5分8厘、8本塁打。代打、代走、守備固めで貴重な役割を果たすだけでなく、35試合でスタメン出場した。仮に行使となれば複数球団が獲得に名乗りを上げるとみられ、すでにシーズン中から残留交渉を継続しているソフトバンクも含めた争奪戦が予想される。
2年連続でリーグVを逃し、来季こその覇権奪回を強く義務づけられる球団が今オフ、貴重な戦力の流出危機を迎える可能性が出てきた。7月にFA権を取得した13年目の福田が、権利行使を検討していることが判明。すでに今季セ最下位に沈んだヤクルトが調査を開始しているとの情報もあり、仮に行使となれば複数球団が獲得に名乗りを上げることが予想される。
今季ここまで78試合に出場した福田は、2017年から2年連続で100試合以上に出場するなど代打、代走、守備固めなど「スーパーサブ」として貴重な役割を果たしてきた。ただ、走攻守すべてでその能力は高く、他球団では「ホークス以外ならレギュラー」と評価する声も多い。さらに今季年俸3600万円(推定)はCランク(球団内の日本人選手で年俸11位以下)選手とみられ、獲得にあたっての補償が必要なく、複数球団による激しい争奪戦になる可能性も高い。
FA権を取得した7月14日には「本当にうれしい。僕は規定打席に到達したこともレギュラーになったこともない。1軍にいさせてくれた(前監督の)秋山さんや工藤監督に感謝したい」と話した。その際、権利行使については「今は一日一日に集中することしか考えていない」と語るにとどめたが、昨年12月の契約更改会見では「野球選手である以上、やっぱり頭(先発)から試合に出たい」とも明かしており、今オフの権利行使によって新天地でのプレーを目指す可能性も低くない。
主力に故障者が続出した今季は特にその存在の貴重さを示した。開幕前から中村晃が戦列を離れ、開幕直後に柳田が故障離脱したこともあり、4月10日の日本ハム戦で今季初スタメン出場。同13日の楽天戦からは2試合連続猛打賞をマークするなど好調をキープし、交流戦では主に1番を任された。交流戦Vの懸かった6月23日の巨人戦では今宮の故障離脱などで内野のやりくりが苦しい中、プロ13年目で初めて二塁で先発出場。菅野からの先頭打者弾を含む2発を放ち、8度目の交流戦制覇に貢献した。
その器用さだけでなく、勝負強い打撃は大きな武器なだけに、もちろん球団は流出を全力で阻止する考えだ。三笠杉彦ゼネラルマネジャーは「非常に評価している。出ていってもらっては困る選手。それは本人にも伝えています」と話すなど、球団はシーズン中から残留交渉を継続。過去にFA権を取得しながら権利を行使しなかった選手と同様に、複数年契約を用意し引き留めに全力を注ぐ構えだ。
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残留の可能性もある!?
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