「観光再生はまだ先」=停電解消に不安と期待-千葉
- 事件・事故
- 2019年9月25日
「観光地の再生はまだ先だ」。
台風15号の影響で大規模な被害を受けた千葉県で24日、停電戸数が190まで減少したと東京電力ホールディングスが発表した。完全復旧にはまだ時間がかかるとみられ、房総半島のホテルなどでは不安や期待の声が聞こえた。
南房総市のホテル関係者は「周辺の観光施設は閉鎖中で、市内にはがれきの山が残っている」と声を落とす。温泉設備は台風で故障し、食材も十分に入手できていないといい、「まだ観光客に喜んでもらえる状況ではない」と話した。
10月中旬の営業再開を目指す館山市のホテルでは、割れたガラスや屋根などの修繕作業が続くが、宿泊の問い合わせも増えてきた。関係者は「時間はかかったが、客足が少しずつ戻るのではないか」と期待を寄せた。
半島南端にある白浜中央医院の鈴木季人院長(37)は、ここまでに2週間もかかったことに「一言で言うと遅い」と不満を漏らす。「機器を使った検査ができず、電子カルテを見られず薬が出せないこともあった。東電は対応を検証してほしい」と注文した。
南房総市の特別養護老人ホームでは停電中、冷房が使えず体調を崩したり、いらいらしたりする入居者が相次いだという。女性職員(31)は「巡回を強化するなど負担が大きく、いつまで続くか不安だった」と振り返った。
一言コメント
まれにみる長い停電だ。
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