台風17号 8人けが 九州、警戒続く 長崎では7万戸超停電
- 事件・事故
- 2019年9月23日
大型の台風17号は22日夜、暴風域を伴って福岡県に最も接近した。九州全域を風速25メートル以上の暴風域、同15メートル以上の強風域に巻き込み、非常に強い風や大雨に見舞われた。北九州市門司区では、風にあおられ転倒した60代女性が軽傷を負った。宮崎県延岡市では竜巻とみられる突風が発生、車が横転するなどし男女2人がけが。宮崎市と長崎県の雲仙、諫早両市でも30~90代の男女計5人が負傷した。福岡県内が強風域を抜けるのは23日昼すぎの見通し。福岡管区気象台は暴風や、高潮による低い土地の浸水に警戒を呼び掛けている。
福岡県は一時、全域が暴風域に入った。各地の最大瞬間風速(22日午後11時時点)は福岡市中央区34・9メートル、同市博多区34・0メートル、福岡県久留米市32・4メートル、同県糸島市31・8メートル。博多区、久留米、糸島両市は、観測史上最大だった。福岡市などでは、街路樹が折れる被害が出た。
台風の接近で暖かく湿った空気が流れ込み、23日午前0時までの24時間雨量は福岡市早良区で102・0ミリ。50年に一度の記録的な大雨が降ったとみられる長崎県対馬市では、290・5ミリを観測した。
22日は商業施設や公共施設の一部が早めに閉まり、中止になったイベントも。交通も乱れ、JR九州は午後から博多-小倉間、博多-長崎間などの特急列車を順次運休。夜に入り、山陽新幹線は広島-博多間で、西鉄は天神大牟田線などで運転を見合わせた。福岡空港発着便の欠航も相次いだ。各地で停電も発生。長崎県では7万戸超に及んだ。
台風17号は対馬海峡を通過後、日本海へ進む。23日までの福岡県内の予想最大風速(最大瞬間風速)は陸上で20メートル(35メートル)。23日までに予想される波の高さは、福岡地方沿岸の海域と、北九州地方の響灘で7メートル。
一言コメント
停電も早く解消してほしい。
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