条例撤回後も混乱収まらず=空港への交通妨害は阻止-香港
- 国際
- 2019年9月8日
【香港時事】香港は林鄭月娥行政長官が4日に逃亡犯条例改正案の正式な撤回を表明した後、初の週末を迎えたが、抗議活動はやむ気配が見えない。
6日夜から7日未明にかけて、催涙弾を使う警官隊と数百人とみられるデモ隊が激しく衝突。7日午後には国際空港への交通妨害が呼び掛けられたが、当局が取り締まりを強化し、大きな影響は出なかった。
6日夜以降、九竜地区の繁華街などで、若者を中心としたデモ隊が警察署を包囲したり複数の地下鉄駅で破壊行為を繰り返したりした。デモ隊側は改正案撤回以外の、警察の責任追及や普通選挙の実施といった要求を引き続き掲げているほか、8月31日の大規模デモ時に、警察が地下鉄駅構内で実施した強硬な取り締まりの検証を求めている。
7日午後には、「(要求の)どれ一つが欠けてもだめだ」「香港人加油(頑張れ)」などと訴えるデモ隊が、空港に近い地下鉄駅に集まったり、ショッピングモールで座り込みを実施したりした。鉄道会社はあらかじめ空港行き路線の途中停車をやめたほか、一部バス路線もストップするなどして対応。警察当局は各所で検問を強化した。
7日夜には、一部デモ隊が再び警察署周辺に集まり、バリケードを築くなどして抗議を続行。付近の地下鉄駅は臨時閉鎖され、警官隊がデモ隊を強制排除した。
一言コメント
譲歩する気配はなさそうだ。
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