鳥取砂丘に高級リゾート計画 11月から業者公募
- 政治・経済
- 2019年9月1日
景勝地・鳥取砂丘(鳥取市)で、長年利活用されていなかった西側の市有地に高級リゾートホテルを誘致する計画が進んでいる。すでに視察や問い合わせが相次いでおり、市は11月から公募を始めて来年1月には事業者を選定したい考え。【阿部絢美】
市有地は同市浜坂の旧国民宿舎「砂丘荘」(約1万2080平方メートル)=廃止1997年度=と、隣接する旧「青年の家」(約4800平方メートル)=同82年。建設工事の残土や、雪かきの後の雪などの置き場になっていた。今年2月に市の包括外部監査で有効活用するよう指摘を受けていた。
この敷地を巡っては2007年、全国でホテルを展開する大阪市の業者と協定を交わし、リゾート型ファミリーホテルの建設計画が浮上した。しかし、その後景気が悪化したため計画は白紙に戻った経緯がある。
市はその後、砂丘の利活用について議論する鳥取砂丘未来会議を環境省や県などと設置。ホテル誘致については、専門部会「西側ワーキンググループ(WG)」で、施設設計のみならず、砂丘の誘客推進や観光振興に関する企画を提案してもらう「プロポーザル方式」を採用することを確認した。
市は9月2日開会の市議会定例会に土地の鑑定や測量などの費用360万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を提案する方針。市観光・ジオパーク推進課は「砂丘近くのホテル誘致は観光の起爆剤。景観や他施設との連携を考えながら、砂丘の活性化につなげていきたい」と言い、2022年中のホテル開業を目指すという。
一方で、鳥取砂丘未来会議に29日、上質化WGを設置。大勢の外国人客が宿泊することも想定し、西側エリアに英語の案内看板を設置するなどの海外客を視野にいれた対策も協議する。
一言コメント
集客の自信があるということ?
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