京アニ放火事件で残る25人の犠牲者氏名、京都府警が明らかに 「涼宮ハルヒ」キャラデザイン池田晶子さんも
- 事件・事故
- 2019年8月28日
京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」第1スタジオが放火され、男女35人が死亡した事件で、京都府警捜査本部は27日、亡くなった人のうち、未公表だった25人(男性8人、女性17人)の氏名を明らかにした。犠牲者には人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」でキャラクターデザインを担当した寺脇(池田)晶子さん(44)も含まれていた。
名前が明らかになったのは寺脇さんをはじめ、石田敦志さん(31)、大野萌さん(21)、丸子達就さん(31)、森崎志保さん(27)を含む21~49歳の25人。
府警は、一部の遺族については公表を望んでいないとして、報道各社に対して匿名での報道要望を伝えた。事件発生から1カ月以上が経過し、殺人事件としてはきわめて異例なかたちの公表となった。
犠牲者の身元について京都府警は、事件発生から1週間ほど特定に時間を要し、遺族らの心情への配慮から、氏名の公表時期や方法を慎重に検討してきた。
映画「涼宮ハルヒの消失」などを手掛けた武本康弘監督(47)ら、亡くなった人のうち10人(男性6人、女性4人)については、事件発生から2週間が経過した8月2日、遺族の理解を得られ、葬儀を済ましているとして府警は氏名を公表。残る25人については「引き続き実名公表について説明を行い、ご理解いただけるよう努力していく」としていた。
府警は27日の公表について「最後の葬儀を終えたタイミング。事件の重大性、公益性、報道機関による過剰な取材を抑制する意味からも実名を提供することとした。警察から公表したのではなく、従前通り、報道機関への情報提供だ」としている。
京アニ放火殺人事件は7月18日午前10時半ごろ発生。第1スタジオ1階にガソリンがまかれ、放火したとされる。建物内にいた社員35人が死亡、34人が重軽傷を負った。京都府警捜査本部は、重いやけどを負い入院中の青葉真司容疑者(41)=殺人と現住建造物等放火などの疑いで逮捕状=から事情を聴けておらず、動機解明には時間がかかる見通しだ。
一言コメント
それにしても若い人たちばかりだ。
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