あおり運転も立件方針 暴行や道交法違反容疑視野 映像で悪質性判断 茨城県警
- 事件・事故
- 2019年8月21日
茨城県守谷市の常磐道で、乗用車の男性があおり運転で停止させられ殴打された事件で、傷害容疑で逮捕された会社役員、宮崎文夫容疑者(43)=大阪市東住吉区=の危険な運転についても、茨城県警が立件する方針で捜査していることが、捜査関係者への取材で判明した。
被害男性の車に設置されていたドライブレコーダーには、宮崎容疑者の車が前方に割り込み、急な車線変更や減速、蛇行運転を繰り返す様子が映っていた。県警は数キロにわたる悪質で危険な運転だったとの見方を強め、暴行や道交法違反容疑の適用を視野に捜査している。
2017年に神奈川県の東名高速であおり運転を受けた夫婦が死亡した事故を受け、警察庁は昨年、悪質で危険な運転にはあらゆる法令を駆使した取り締まりを指示。故意に著しく接近するなど、相手ドライバーへの有形力の行使と認められる場合には、判例もある刑法の暴行罪の適用を求めている。相手への接近には道交法の「車間距離不保持」での摘発例も多い。
県警は20日、宮崎容疑者と、事件時に容疑者の車に同乗していた交際相手で犯人蔵匿・隠避容疑で逮捕した会社員、喜本奈津子容疑者(51)=同=の2人を水戸地検に送検した。
県警によると、宮崎容疑者は10日午前6時15分ごろ、常磐道上り線で会社員の男性(24)の車を後方からあおり、前に割り込んで停車させ、車から降りて運転席の男性の顔を数回殴ってけがをさせたとされる。
捜査関係者によると、宮崎容疑者はあおり行為をした理由を「前を走る(被害者の)車に進路を妨害されたと感じたため」とする一方、「危険な運転をした認識はない」と説明。男性への傷害容疑は認め、被害者の車を停止させた後に「車をぶつけられたので頭にきて殴った」と供述している。
一言コメント
公判での証言も注目だ。
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