台風10号「超大型」に 今後再発達し15日頃に上陸のおそれ
- 政治・経済
- 2019年8月13日
台風10号(クローサ)は、12日(月)15時に解析で、強風域の半径が830kmに拡大して「超大型」の台風となりました。台風が超大型となるのは2017年の21号以来です。
今後は再発達して西日本に接近し、15日(木)頃に「強い」勢力で上陸する可能性が高まっています。お盆のUターンラッシュに大きな影響が出る可能性があるため、随時最新の情報を確認してください。
▼台風10号 8月12日(月) 15時
存在地域 父島の西南西約500km
大きさ階級 超大型
強さ階級 //
移動 北西 15 km/h
中心気圧 965 hPa
最大風速 30 m/s
最大瞬間風速 45 m/s
台風10号は「非常に強い」勢力だった9日(金)頃と比べると、今日12日(月)現在は勢力を落としています。
しかし、この先は海水温の高い地域を通過することで再発達し、「強い」勢力となって日本へ上陸するおそれがあります。
台風の接近前から通過中にかけて、西日本の太平洋側ではまとまった雨が降り、四国の山沿いや九州南部、紀伊半島南部などで大雨となる可能性が高まっています。追い所では総雨量が800mm前後に達するおそれがあり、土砂災害や洪水等の発生が懸念されます。
台風の接近時には風も強まり、30m/sを超えるような非常に強い風が吹くおそれがあります。暴風に警戒してください。また、今回の台風は暴風域が広いうえに動きが遅いため、暴風が長時間継続することが予想されます。中心が近くを通る地域などでは、丸一日に近い長時間、暴風域に入る可能性もあります。日常の買い出し等を早めに進めておいてください。
大雨や暴風の影響で、交通機関にも影響が出るおそれがあります。お盆のUターンラッシュと重なる可能性があるため、随時最新の情報を確認して予定をご調整ください。
東日本や西日本の太平洋では、既にうねりを伴って波が高くなっています。
お盆で海に出かける方も多いかと思いますが、海上で普段より波が高くなるだけでなく、数十分に一度程度の頻度で非常に大きな波が押し寄せて、砂浜や岩場などにいても波にさらわれるおそれがあります。海水浴や磯釣りなど海のレジャーには十分注意が必要です。
小笠原諸島では台風10号の影響で大しけとなっています。大変危険ですので、海には決して近づかないでください。
すでに太平洋側の広い範囲で波やうねりが高くなっており、台風が近づくとさらに高まって、大しけが予想されます。さらに15日(木)は大潮にあたるため、高潮のおそれもあります。沿岸部では高波や高潮による浸水にも警戒をしてください。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風10号のクローサ(Krosa)は、カンボジアが提案した名称で「鶴」のことです。
一言コメント
不気味なほど動きがゆっくりだ。
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