京アニ火災、放火疑いの男の氏名を公表 全身熱傷で重篤、回復待ち逮捕方針と捜査本部
- 事件・事故
- 2019年7月20日
京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」の第1スタジオから出火し、従業員ら男女33人が死亡、35人が重軽傷を負った放火殺人事件で、京都府警捜査本部(伏見署)は19日午後5時、記者会見を開き、現場にガソリンをまいて放火した疑いのある男の氏名を、職業不詳、青葉真司容疑者(41)と発表した。住所は特定していないという。全身熱傷で意識はなく、重篤な状態という。
京都府警は放火殺人と断定し、府警察学校(京都市伏見区)に同日、100人体勢の捜査本部を設置している。
捜査本部は、容疑者がガソリンを入手して現場に赴き、正面玄関から一階にライターで火を付け、徒歩で逃走したと説明。動機は捜査中で差し控えるとした。「身柄を確保したが、治療を優先した。事案の重大性に鑑み、氏名の公表に踏み切った」と説明。回復を待って逮捕する方針とした。
また、「京都アニメーションへの脅迫事案は承知している。昨年10月、京都アニメーションのホームページに対し、殺害予告の書き込みがあった。そのほかにもあり、被害届が出ていることは承知しており、威力業務妨害の疑いで捜査しているが、本件との関係性は判然としない」と述べた。
府警によると、死亡した33人のうち、28人の死因は一酸化炭素中毒とみられる。残る5人は焼損が激しいことから、司法解剖して死因を特定する。やけどを負うなどした重軽傷者35人のうち4人は重篤な症状という。
府警が数分後、近くの路上で容疑者の身柄を確保した際、容疑者は手足や胸をやけどした状態だった。その際、「小説を盗んだから放火した。多目的ライターを使った」との趣旨の話をしていたという。京都アニメーションでの勤務歴はないという。
現場では容疑者が所持していたとみられるガソリン入りの携行缶のほか、複数の刃物などが発見された。府警は、容疑者が強い殺意を持って第1スタジオを訪れ、ガソリンを使って放火した可能性が高いとみている。
一言コメント
動機すら明らかにできないのだろうか?
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