大型の台風5号 沖縄は高波や高潮に警戒 西~東日本も大気不安定 激しい雨に注意
- 政治・経済
- 2019年7月18日
大型の台風5号はきょう(木)の午後には、石垣島などの先島諸島にかなり接近する見込み。沖縄ではうねりを伴った高波や高潮に警戒するとともに、強風や大雨にも注意が必要となる。
また、西日本から東日本にも暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定になり、20日(土)にかけて大雨となるおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水などに警戒・注意が必要だ。
大型の台風5号は午前3時現在、沖縄の南の海上を1時間におよそ20キロの速さで北へ進んでいる。台風は発達しながら北上し、きょうの昼過ぎから夕方にかけて先島諸島にかなり接近する見込み。
沖縄では台風の接近に伴って、海上を中心に風が強まり、うねりを伴ってしけとなっている。今後は、さらに波が高くなり、先島諸島は昼前から、沖縄本島地方は夕方から大しけとなる見込み。うねりを伴った高波に警戒するとともに、強風にも注意が必要となる。
予想最大瞬間風速(19日まで)
沖縄地方 30メートル
予想される波の高さ(19日まで)
沖縄地方 7メートル
また、台風周辺の湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定になる。雷を伴って局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがある。また、沖縄本島地方と先島諸島では、あす(金)にかけて潮位が高くなる見込み。
海岸や河口付近の低地での高潮による浸水や冠水にも注意が必要となり、特に久米島では、あすの明け方から昼前にかけて警戒が必要だ。
なお、潮位が堤防を越えなくても、潮位が高い中で高波があると、波が海岸堤防を越えて浸水するおそれもあり、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水などにも厳重に警戒が必要となる。
西日本や東日本も、前線や湿った空気の影響で週末にかけて大雨に警戒が必要となる。梅雨前線が、きょうは西日本の日本海側に北上し、20日にかけて、西日本の日本海側から北陸や東北南部にのびて停滞する見込み。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本や東日本も大気の状態が非常に不安定になる。
午前6時現在、九州を中心に発達した雨雲がかかっている。きょうは全国的に雲が広がりやすく、西から雨の範囲が広がりそうだ。
西日本は朝から雨雲のかかるところがあり、昼頃には西日本の広い範囲で雨となる見通し。東海や北陸も昼前には雨が降り出す見込み。
昼過ぎになると関東にも雨雲がかかり始め、夜になると東北も雨となりそうだ。西日本から東日本では、局地的に雷を伴って激しい雨が降り、20日(土)にかけて大雨となる所がある見込み。
土砂災害や、低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも注意が必要だ。
日差しがなくても、日中の気温は全国的に30℃前後の所が多く、蒸し暑さが続きそうだ。盛岡は28℃、秋田や旭川は29℃など、北日本も30℃近くまで上がるため、熱中症には注意を心がけたい。
(気象予報士・及川藍)
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週末の天気もこまめなチェックを…
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