改憲勢力、3分の2割れか=与党、改選過半数確保-立憲伸長、国民苦戦【参院選情勢】
- 政治・経済
- 2019年7月15日
21日投開票の参院選について、時事通信は全国の支社・総支局の取材などに基づき、終盤情勢を探った。
自民、公明両党は改選124議席の過半数を大きく上回る勢い。ただ、憲法改正に前向きな日本維新の会などを加えた「改憲勢力」は、国会発議に必要な3分の2の164議席を割り込む可能性がある。
自民党は選挙区で40議席前後を獲得する見通しだ。勝敗を左右する改選数1の「1人区」は計32あるが、19選挙区で抜け出し、青森や福島など5選挙区でもやや先行している。
改選数2~6の「複数区」は計13。自民党は全選挙区で1議席を確保した上で、北海道、千葉、東京で2議席目を視野に入れる。比例代表は18議席前後を獲得する見込み。
安倍晋三首相が勝敗ラインに設定した「非改選も含めた与党過半数」の53議席は、自民党単独で達成しそうだ。
公明党は改選11議席を超えそうだ。選挙区の全7候補に当選の可能性があり、比例も7議席をうかがう。
野党は全ての1人区で候補者を一本化。与党との事実上の一騎打ちの構図をつくったが、東北地方や愛媛、沖縄など一部を除き、情勢は厳しい。
立憲民主党は改選9議席から倍増を見込む。選挙区は首都圏を中心に複数区で堅調。東京は2議席目が視野に入った。比例は10議席に届きそうだ。国民民主党は長野や愛知で議席維持が見込めるが、比例を含めて苦戦しており、改選8議席を割り込む公算が大きい。
共産党は東京などで議席を獲得し、改選8議席を維持しそうだ。日本維新の会は大阪での2議席目に加え、兵庫でも議席を得る可能性があり、比例と合わせ8議席確保が有望だ。
比例では社民党が1議席を死守しそうだ。政治団体「れいわ新選組」も1議席を獲得する可能性がある。
自公両党で70議席を超える勢いだが、維新を加えても、非改選と合わせて参院定数の3分の2維持に必要な85議席に届くかは微妙だ。
一言コメント
今のところ荒れそうにないね。
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