アラスカを覆う異常気象、アンカレジで31度を記録
- 国際
- 2019年7月6日
(CNN) 米大陸北部のアラスカ州アンカレジで独立記念日の4日、観測史上最高となる華氏89度(セ氏31.6度)を記録した。
国立測候所によると、89度の気温はアンカレジの空港で観測された。1969年6月14日の記録を上回る同州史上最高の暑さだった。
この日はアラスカ州南部で記録的な暑さになると予想されており、平年を上回る暑さは来週いっぱい続く見通し。
国立測候所アンカレジ支部によると、先月の平均気温は6月としては観測史上最高の華氏60.5度(セ氏15.8度)を記録、平年を5.3度上回った。同地で観測を始めたのは65年前の1954年。平均気温は6月までの16カ月連続で平年を上回り、6月の30日間は全日、平年を超えた。
アラスカ上空は高気圧に覆われて南からの温かい空気が流れ込み、海上から大陸へと流れる寒気を押しとどめている。5日以降は、少なくとも沿岸部ではやや気温が下がる見通し。
同州は6月、記録的な乾燥にも見舞われ、雨量は平年のわずか6%にとどまった。
このため州内各地で山火事が相次ぎ、州消防当局は一部の地域で花火の販売や使用を禁止している。
雷が原因で6月5日にスワンレイクで発生した火災では、大量の煙や雲が発生し、今週に入ってアンカレジなどにも影響が及んだ。火は今もくすぶり続けており、週末にかけても影響が続く見通し。
異常気象は乾燥や猛暑にとどまらない。アラスカ気候評価政策センターによると、例年であれば5月下旬までアラスカ全土を覆う氷は、今年は3月に消失した。
国際北極研究センターによると、ベーリング海では南風で氷が急速に解けて気温が上昇。この地域で海上の気温がこれほど高くなったことはなく、アラスカ北部や西部では、気温が上昇して6月の記録に近付いている。
一言コメント
日本と変わらない気温だ。
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