三菱商事も出資、「コメダ珈琲」の拡大が止まらない
- 企業・経済
- 2019年6月17日
コメダホールディングス(HD)が三菱商事と業務提携契約を結んだ。戦略的事業パートナーとしてサステナビリティに配慮したコーヒー豆を安定的に調達する取り組みを行ってきた関係を強化。三菱商事の海外ネットワークを活用することでコメダHDの海外展開を推進していく。あわせて提携の推進を目的に、コメダHDが実施する第三者割当増資を三菱商事が引き受ける。今年、47都道府県への出店を達成、今後は海外展開も加速させる計画で拡大路線が止まらない。
三菱商事は発行済み株式の0・95%相当を約8億9000万円で取得する。三菱商事のグループ企業が持つデータマーケティング機能などを活用し、サステナビリティ商材やサービスの共同開発を進めるほか、コメダHDへの人材派遣も予定している。昨年には台湾に合弁会社を設立、海外3号店目を出店した。
国内では昨年8月に沖縄県に「コメダ珈琲店」の初出店を果たした。臼井興胤社長は「コメダ史上、1番お客さまが入っている。2店目を出さないとスタッフの身が持たない」と笑顔で語る。沖縄出店で残りは青森県だけになっていた。臼井社長「全国制覇が目的ではない」と話していたが、今月には青森県にも出店した。
新業態では、コメダ謹製「やわらかシロコッペ」を15店舗出店、新たに「コメダスタンド」を立ち上げた。2月末時点で店舗数(FC加盟店及び直営店の合計)は860店舗になった。売上高(19年2月期)も3000億円を突破するなど業績は右肩上がりだ。
国内のコーヒーチェーン市場は、「スターバックスコーヒー」を運営するスターバックスコーヒージャパンが断トツ。2位は「ドトールコーヒーショップ」などのドトールコーヒーで、コメダは3位グループに浮上してきたとみられる。最近はコンビニエンスストアのコーヒーが定着、市場は激化しつつある。広がった消費者層をいかに来店につなげていくか、コメダの戦略に注目が集まる。
一言コメント
うらやましい話だ。
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