英世論調査、EU離脱派の新党「ブレグジット党」が支持率トップに
- 国際
- 2019年5月13日
【AFP=時事】英調査会社が実施した欧州議会(European Parliament)議員選に関する世論調査で、欧州連合(EU)からの早期離脱を掲げて一か月前に発足した新党「ブレグジット党(Brexit Party)」が支持率首位に立った。
12日付の英高級日曜紙オブザーバー(Observer)に掲載されたオピニウム・リサーチ(Opinium Research)の調査結果によると、ブレグジット党の支持率は34%で全政党中トップ。ブレグジット党を率いるのは、右派・英独立党(UKIP)の元党首でEU懐疑派を主導するナイジェル・ファラージ(Nigel Farage)氏だ。
最大野党の労働党(Labour Party)の支持率は、2週間前の調査から7ポイント低下した21%で、ブレグジット党との差は2週間で13ポイントに拡大。EU離脱に反対の立場を取る自由民主党(Liberal Democrats)は、5ポイント上昇した12%で、支持率3位につけた。一方、テリーザ・メイ(Theresa May)首相率いる与党・保守党(Conservatives)は11%で、4位に甘んじた。
これによれば、ブレグジット党の得票率は、英国の2大政党である労働党と保守党の合計を上回る見通しとなる。
こうした結果について、オピニウムの政治世論調査部門トップ、アダム・ドラモンド(Adam Drummond)氏は、EU残留派の間で複数の政党に支持が分散していると指摘。「欧州議会選で、EU離脱派では63%がブレグジット党に投票するという。一方、EU残留派では、最も人気の高い労働党でも支持率は31%止まり。自由民主党は22%、緑の党(Greens)は14%という状況だ」と語った。
欧州議会選の英国での投票は23日に行われる。英国が当初の予定通り、3月29日にEUから離脱していたら、今回の選挙に英国は参加していない。【翻訳編集】 AFPBB News
一言コメント
もう早かれ遅かれ離脱だな。
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