矢野阪神、4戦37失点…屈辱32年ぶりG戦開幕4連敗
- スポーツ
- 2019年4月20日
(セ・リーグ、阪神4-12巨人、4回戦、巨人4勝、19日、甲子園)伝統の一戦で、またしても負の歴史が刻まれた。平成最後となる巨人3連戦は、甲子園で屈辱の大敗で幕開けだ。投壊に守乱で、平成初、32年ぶりのG戦開幕4戦4連敗。矢野監督は懸命に悔しさを押し殺した。
「(ミスが)全部、点になったんかな。もちろん反省してうまくなっていって、改善していくしか…」
メッセンジャーと菅野のエース同士の激突。過去4度はメッセの3勝0敗で、耐えながら勝機を見いだすプランだったが、早々に崩壊した。
二回1死一、二塁から小林に3ラン被弾。「相手は菅野やしね。あそこで3点は苦しい展開になった」と肩を落とした指揮官だが、本当の悲劇はここからだった。
0-3の四回1死二、三塁。前進守備で坂本勇を遊ゴロに仕留めたが、北條が本塁悪送球。一度は止まった三走・田中俊に生還を許した。さらに1死一、三塁。丸の二ゴロで併殺のはずが、送球を受けた北條が今度は一塁へワンバウンド送球。一塁・陽川のグラブにおさまらず(北條の失策)5失点目だ。
「1軍の試合に出させてもらって経験もしているので、ああいうプレーをしたらダメ。ランディ(メッセンジャー)に迷惑をかけた」と猛省の北條。矢野監督は「ああいうミスをして、流れがこっちにこない状況になってしまう」と嘆いた。
負の連鎖はまだ終わらない。七回にD3位・木浪の3ランで3点差に迫った直後、八回に桑原が2死から山本に2点三塁打を許すと、続く小林の中飛をD1位・近本光司外野手(大阪ガス)が落球。坂本勇にはトドメの2ランを浴びるなど6失点し、聖地は怒号とため息に包まれた。
今季初の1試合3失策で、ワーストの12失点。甲子園での巨人戦12失点は18年ぶりで、G戦2試合連続2桁失点は17年ぶり。何より宿敵相手に4試合で計37失点と、屈辱に屈辱を重ねた。
「もちろん、反省すべき点は改善していかないと。うまくなるように練習を頑張っていきます」
必死に前を向いた指揮官だが…。気づけば最下位カープにも1ゲーム差。開幕前「巨人(を倒すこと)はやっぱり喜んでもらえるところ。昔の人たちが作ってくれた伝統の一戦といわれるところを、受け継いだ戦いをしていきたい」と誓っていたが、突きつけられたのは厳しすぎる現実だった。
一言コメント
厳しい開幕になってしまった。
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