(朝鮮日報日本語版) アシアナ航空、売却に合意
- 国際
- 2019年4月16日
錦湖アシアナグループ、持分譲渡し追加資金支援を受けることに
錦湖アシアナグループでは結局、アシアナ航空を市場に売りに出すことになった。
金融当局や韓国産業銀行などが14日に明らかにしたところによると、アシアナ航空の主債権銀行である韓国産業銀行は先週末、錦湖アシアナグループとの長時間にわたる交渉の末、アシアナ航空の錦湖側持分を譲り受ける条件で資金支援を行うことに合意したとのことだ。金融当局関係者は「(売却決定の)時間があまり残っていない。近く錦湖側がアシアナ航空処理の方向性を公表し、取締役会など内部意思決定のプロセスを踏むだろう」と述べた。
グループの売上高の60%を占めるアシアナ航空が売却されれば、錦湖アシアナグループは規模的にバス会社(錦湖高速)と建設会社(錦湖産業)だけが残る中堅グループに下がることになる。
錦湖アシアナグループはこれに先立つ9日、朴三求(パク・サムグ)元会長一族の持分約140億ウォン(約14億円)を追加担保に出す代わりに、5000億ウォン(約500億円)の追加資金支援を要求することを骨子とした会社自救計画を債権団に提出した。提出された自救案には、3年以内に会社を更生させられなければ経営から手を引くという内容もあったが、債権団と金融当局からは「私財による拠出が少なく、3年という期間も長すぎる」と否定的な反応が出た。
さらに、金融当局と債権団は11日、「錦湖側の自救計画は期待に及ばない」として提出し直すよう要求したが、週末に引き続き行われた交渉でも錦湖側は新たな切り札を出せず、結局アシアナ航空を手放すことに同意したと見られる。
債権団と錦湖側がアシアナ航空売却と会社更生に合意したことで、今月末から負債満期が巡ってくるアシアナ航空の流動性危機についてどのような形であれ火消しに出る見通しとなった。
アシアナ航空の信用格下げリスクも会社売却や債権団の資金支援といった更生案が公表されればおのずと解消されるものと思われる。アシアナ航空の信用格付けが引き下げられると、すぐに返済要求がやって来る資産担保証券(ABS)だけで1兆ウォン(約1000億円)を超える。
債権団の関係者は「週末の交渉でかなりの進展があった。すぐに錦湖側が正式な会社処理の方向性について発表するだろう。アシアナ航空に対する資金支援方式と時期、会社売却の方向性といった細かい手続きなどはまだ決めなければならない部分が多く残っている」と述べた。錦湖側が合意内容に応じて修正した自救案を今週中に韓国産業銀行に提出し、この案をもとに売却や会社更生など具体的な内容が決まるということだ。
一言コメント
どこが買い取るんだろう。
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