日本列島 広い範囲で黄砂観測 黄砂の影響と対策は
- 政治・経済
- 2019年4月7日
きょう6日(土)は、西日本や東日本で黄砂が観測されました。きのう5日(金)に盛岡で観測されたのを皮切りに、日本列島で黄砂が観測されています。黄砂は視程の悪化などにより、交通などをはじめ日常生活に大きな影響を及ぼすことがあります。黄砂が観測されたり、予想された場合には、対策が必要となります。
きょう6日(土)は、西日本と東日本の広い範囲で黄砂が観測されました。きのう5日(金)に盛岡で観測されたのを皮切りに、日本列島で黄砂が観測されています。大阪では2018年4月17日以来の観測です。今回の黄砂は視程はほとんどが10キロメートル以上あり、大きな影響が出る可能性は低いですが、洗濯物に黄砂が付着するなど生活に多少の影響が出るかもしれません。
黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地帯から、強風により大気中に舞い上がった砂や塵が浮遊しつつ降下する現象です。黄砂は砂漠域で強風が発生すること、地表面が砂や塵を巻き上げる状態であることが重なると発生しやすいとされています。日本にまで届くような黄砂は、大きな低気圧の南側の強風域で巻き上げられることが多く、日本では春に観測されることが多くなっています。今回観測された黄砂は、4日(木)から5日(金)頃に、大陸にあった低気圧で巻き上げられたものと考えられます。
黄砂の観測日数の平年値(1981年~2010年:51観測点)は24.1日で、中でも4月は8.9日と年間を通して最も多くなっています。去年2018年は3月~5月に合計11日観測されました。なお、黄砂の観測される日数は、年によって大きく変化します。
6日は、西日本を中心に黄砂が予想され、視程が10キロメートル未満となる所もありそうです。黄砂が飛来すると、黄砂に付着している粒子状物質による大気汚染や、見通しが悪くなることによる交通への影響が発生するおそれがあります。また、身近なところでは、自動車や洗濯物に黄砂などが付着し、汚れるといった被害が発生することも。黄砂が飛んでいるときのお出かけはマスクやメガネを着用する、洗濯物は室内に干すなどの対策が必要です。
一言コメント
黄砂にも国境があってほしい。
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