20年卒学生の人気企業、2位は味の素 6年ぶりに首位になったのは……
- 企業・経済
- 2019年3月19日
就職情報サイトの運営などを手掛ける学情は3月18日、2020年3月に卒業予定の大学生・大学院生の志望企業をまとめた「就職人気企業ランキング」を発表した。トップは総合商社の伊藤忠商事で、6年ぶりの返り咲きとなった。
同社は残業削減などを目的に、早朝に稼働した社員にインセンティブを支給したり、午前8時よりも前に始業した社員に朝食を提供したりといった「朝型勤務」制度を取り入れている。
学情はこうした取り組みが学生の支持につながったとみており、「(伊藤忠商事は)働き方改革を積極的に取り組んでいるという印象が強く、テレビCMや新聞広告などの広報戦略が功を奏した」と分析する。
2~10位は味の素、JTBグループ、オリエンタルランド、ANA(全日本空輸)、エイチ・アイ・エス、丸紅、アサヒ飲料、大日本印刷、ソニーミュージックグループ――と続いた。
ANAは16~19年卒向けの調査では4年連続1位だったが、今回は「乗務員の飲酒問題などのイメージダウンが影響した」(学情)ことがランクダウンにつながった。
11~20位は三菱商事、資生堂、講談社、KADOKAWA、アサヒビール、カゴメ、森永製菓、ロッテグループ、JAL(日本航空)、JR東日本(東日本旅客鉄道)――という結果だった。
学情は「総合商社の人気が高く、丸紅、三菱商事、住友商事、三井物産、双日、豊田通商の7大商社がそろって(19年卒から)順位を上げた。また食品業界の人気は依然として高く、2位の味の素を筆頭に、トップ100の中に20社が入った」とみている。
このほか、東京都(41位)、大阪府(80位)、京都府(88位)、福岡県(94位)といった地方自治体が上位に入り、同社は「働き方を重視する学生の志向性に加え、民間企業のスケジュールが事実上早まったことが、公務員試験との併願を可能にし、票を集めたと考えられる」とみている。
調査は18年12月1日~19年3月7日にかけてインターネット上で実施。20年3月卒業予定の現大学3年生・大学院1年生計9482人に意見を聞いた。
一言コメント
こういう会社は人手不足とは無縁なんだろうな。
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