TSUTAYA続々閉店に「時代の流れか」 会社は「より顧客価値の高い店舗を出店」
- 企業・経済
- 2019年3月17日
レンタルDVDなどの「TSUTAYA」が各地で続々閉店していると、ネット上で利用者から困惑の声が上がっている。
背景には、ネットの定額レンタルサービスへのシフトがあるとされるが、TSUTAYA側は、「より顧客価値の高い店舗の出店をしている」などとJ-CASTニュースの取材に説明した。
■動画配信サービスとの競合
「TSUTAYAって今厳しいのかな?」
「よく利用させてもらってたので、残念です」
「これが時代の流れってやつか…」
音楽に詳しいあるブロガーが2019年3月10日、TSUTAYAがここ3か月、1か月平均で10店前後が閉店しているとして、店名を次々に挙げた。すると、ツイッター上などでは、こんな利用者らの悲鳴が上がった。
TSUTAYAの閉店は、すでに2017年ごろからメディアでも話題になっていた。
日本経済新聞の同年10月17日付記事によると、同紙の調べで、3月以降に少なくとも43店が閉店し、10月も3店が閉店を予定していた。記事では、ネットフリックスやHulu、アマゾン・プライムビデオなど動画配信サービスの浸透が背景にあり、TSUTAYA側が競争激化で不採算となった店舗の整理を進めていると指摘していた。
その一方で、代官山T-SITEなど、蔦屋書店を核にしてカフェを併設したりした「ライフスタイル提案型」の複合店舗は順調に売り上げを伸ばしているとも報じた。
とはいえ、その後も、都内の旗艦店だったTSUTAYAの恵比寿ガーデンプレイス店や六本木店が18年2月に閉店するなど、閉店の流れは止まっていないともされている。
開店や閉店の情報を紹介するサイト「開店閉店.com」では、TSUTAYAの閉店情報も載せており、それによると、19年1月は9店、2月は7店、3月は4店が記事に出ていた。3か月だけで計20店に上る。
こうした流れについて、ネット上では、「大体の人はもうネット配信で見てるでしょ」「店に行って帰って来るって行為がもう面倒くさい」「全然借りなくなってしまったからな…」といった指摘が出ていた。
その一方で、「配信サイトにない作品もあるから完全に無くなられるのは困る」「閉店しすぎだろ…なんか不安になってきたぞ」と困惑の声も上がっていた。
TSUTAYAの広報担当者は、閉店数について、「営業情報になりますので、その推移は公表していないです」と取材に答えた。
閉店が相次いでいる理由については、「かねてより店舗のスクラップ&ビルドを通じて、より顧客価値の高い店舗の出店・移転を合わせて行っております。T-SITE、蔦屋書店、TSUTAYA BOOKSTOREを含め、より顧客価値の高い店舗の出店を順次いたしております」とコメントした。
TSUTAYA全店の合計売場面積、年間購入者数は、前年対比で好調に推移しているとしたうえで、次のように動画配信サービス「TSUTAYA TV」などにも力を入れていることを明らかにした。
「映画を楽しむライフスタイルが多様化しているなか、私どもの映像コンテンツ事業においても、市場環境の変化に伴う多様化したサービスをご提供させていただいています。更にTSUTAYAのリアル店舗と配信事業の強みを組み合わせた『TSUTAYAプレミアム』サービスもローンチして18か月、大変多くのお客様に楽しんでいただけるサービスに成長しております」
一言コメント
業績はどうなっているのかな?
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