ベルナベウで衝撃の4失点大敗…3連覇中の王者レアルが16強敗退の波乱
- スポーツ
- 2019年3月6日
[3.5 欧州CL決勝T1回戦第2戦 R・マドリー1-4アヤックス]
UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)決勝トーナメント1回戦第2戦が5日に行われ、レアル・マドリー(スペイン)は本拠地サンチャゴ・ベルナベウでアヤックス(オランダ)と対戦し、1-4で敗れた。2試合合計3-5と逆転を許し、敗退が決定。2015-16、2016-17、2017-18シーズンと前人未到の3連覇を果たした王者がベスト16で姿を消した。一方、アヤックスにとっては2002-03シーズン以来、16年ぶりの準々決勝進出。ラウンド8の組み合わせ抽選会は15日にスイスのニヨンで実施される。
アヤックスの本拠地で開催された2月13日の第1戦を2-1で制したレアル。その試合で故意にイエローカードを受けたDFセルヒオ・ラモスが累積警告で出場停止となり、代役としてDFナチョ・フェルナンデスが起用された。
0-1の敗戦でもアウェーゴール差で勝ち抜けが決まるレアルは、開始から攻勢をかける。前半4分、左CKの二次攻撃から右サイドのFWルーカス・バスケスがクロスを上げ、攻め残っていたDFラファエル・バランがヘディングシュート。しかしクロスバーを直撃し、先制とはならなかった。
すると、アヤックスが隙を突いて先手を取る。前半7分、右サイドで相手のスローインをカットし、PA内右にMFドゥサン・タディッチが進入。ラストパスに走り込んだMFハキム・ジイェクが左足のダイレクトシュートをゴール左に突き刺し、1-0とした。
前半18分にはタディッチが右サイドでボールを受け、ルーレットなど巧みなボールコントロールでPA手前右へ。十分に相手を引きつけ、スルーパスを送る。左からPA内中央へ抜け出したFWダビド・ネレスは右に流れながらGKティボー・クルトワから逃れ、右足のチップキックでネットを揺らした。
2試合合計2-3と逆転を許したレアル。悪い流れは止まらず、前半29分にFWルーカス・バスケス、同35分にはFWビニシウス・ジュニオールが負傷交代となってしまう。代わって投入されたFWガレス・ベイル、MFマルコ・アセンシオら攻撃陣が反撃を試みたものの、ビハインドを負ったまま前半を終えた。
レアルは後半もなかなか攻撃のペースをつかめず、逆にカウンターを受けてピンチを迎えるシーンが続く。後半13分、左サイドでボールを受けたFWカリム・ベンゼマが相手を1人かわし、PA内左のゴールライン際から右足でシュートを放つが、わずかにゴール右外へ。チームとして連動した攻撃が見られず、個の力に頼る場面も目立った。
後半17分にはアヤックスのカウンターが発動。MFドニー・ファン・デ・ベークがラストパスを送り、受けたタディッチがPA内中央から左足で強烈なシュートをゴール左上に叩き込む。ボールを奪ったシーンでタッチラインを割っていたとして、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で試合が一時中断したが、同21分に得点が認められた。
このままでは終われない3連覇中の王者レアル。後半25分にアセンシオが左サイドのDFセルヒオ・レギロンに大きく展開し、レギロンの折り返しにPA内中央で自ら反応する。左足のワンタッチシュートが右ポストを叩いてゴールに吸い込まれ、1点を返した。
だが、アヤックスは後半27分に決定的な4点目を奪う。左サイドの深い位置でFKを獲得すると、キッカーのMFラセ・シェーネは右足でシュートを選択。意表を突かれたGKクルトワを越えたボールがゴール右隅に決まり、4-1とリードを広げる。そのまま2試合合計5-3で逃げ切り、敵地で会心の勝利を飾った。
一言コメント
番狂わせもサッカーの醍醐味だ。
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