籠池夫妻が無罪主張へ 「補助金詐取の意図なかった」 森友学園公判
- 裁判情報
- 2019年2月28日
学校法人「森友学園」(大阪市)を巡る補助金詐欺事件で、国と大阪府・市からの補助金をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた、前学園理事長の籠池泰典(66)と妻諄子(62)の両被告が、公判で無罪主張する方針であることが分かった。関係者が明かした。2人の公判での主張が明確になるのは初めて。籠池被告はこれまで自身の認否については明言を避けてきた。
初公判は3月6日、大阪地裁で開かれる。争点などを絞り込む公判前整理手続きが2017年11月から行われ、今月27日に終わった。公判は15回開かれ、10月30日に求刑が行われて結審する予定。
複数の関係者によると、籠池被告は「補助金をだまし取る意図はなかった」などと主張。実態より多く補助金を申請したことが、より量刑の軽い補助金適正化法に触れる可能性は認めるが、同法違反では起訴されておらず、起訴内容をほぼ全面的に否認。無罪を求めるという。
諄子被告は「補助金の申請には関与していない」などとして、全面無罪を主張する。
起訴状によると、両被告は学園が大阪府豊中市の国有地で計画した小学校建設を巡り、虚偽の契約書を提出し、17年2月までに国の補助金約5600万円を詐取。さらに11~16年度、幼稚園の障害児数などを偽り、府と市の補助金計約1億2000万円をだまし取るなどしたとされる。
両被告は17年7月、大阪地検特捜部に逮捕され、昨年5月に保釈された。その後の記者会見などで、籠池被告は特捜部の捜査や長期間の勾留を批判したが、自身の認否についての言及は避けていた。
一言コメント
何を語るのか興味深い。
コメントする