スーダン大統領が非常事態宣言 反政府デモ沈静化狙う
- 国際
- 2019年2月23日
【AFP=時事】スーダンのオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領は22日、国内全域を対象に1年間の非常事態宣言を出し、政府を解体した。同国では数週間前に始まった反政府デモにより、30年に及ぶバシル大統領の強権体制に動揺が生じている。非常事態宣言は抗議の沈静化を狙った動き。
バシル大統領はテレビ放送された国民への演説で「全土における1年間の非常事態を宣言する」と発表。さらに「連邦レベルおよび地方各レベルの政府の解散を宣言する」と述べた。
同国では昨年12月19日以降、死者が出る抗議行動が各地で発生。抗議参加者らは政府による国家経済運営の失敗を非難し、同大統領の辞任を要求している。デモは政府がパンの価格を3倍に引き上げたことを受け発生したもので、参加者は街頭で「自由、平和、正義」と声を上げてきた。
当局はデモに関連する暴力で31人が死亡したと発表。一方、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)は、医療関係者や子どもを含む少なくとも51人が死亡したとしている。【翻訳編集】 AFPBB News
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相当政府への不満が溜まっているようだ。
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