トランプ氏、非常事態宣言で壁建設へ 米政府発表
- 国際
- 2019年2月15日
【AFP=時事】(更新)米ホワイトハウス(White House)は14日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が議会の承認を得ずに対メキシコ国境での壁建設予算を確保するため、国家非常事態を宣言する意向だと発表した。
トランプ氏は同時に、自身の要求よりも大幅に少額の壁建設費を承認する議会の予算案にも署名する予定。サラ・サンダース(Sarah Sanders)大統領報道官は「トランプ大統領は以前表明した通り、政府予算案に署名する。さらに、国境地帯での国家安全保障ならびに人道上の危機を止められるよう、国家非常事態を含むその他の大統領権限を行使する」と発表した。
与党・共和党の上院トップ、ミッチ・マコネル(Mitch McConnell)院内総務はこれに先立ち、トランプ大統領との電話会談での内容として、大統領が政府閉鎖を回避するため予算案に署名するものの、国境壁の費用を賄うため非常事態宣言も同時に出す意向だと明らかにしていた。
このような非常事態宣言は異例の措置。実行すれば、トランプ大統領は他の使途に割り当てられていた連邦予算を対メキシコ国境での壁建設費用に振り向けられるようになるが、その正当性をめぐる法廷闘争に発展することも予想される。【翻訳編集】 AFPBB News
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