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「歴史を変える」80年ぶり新カテゴリ ”第4の”ルビーチョコレート、なぜ人気?


2月に突入し、節分・恵方巻の次のビッグイベントはバレンタインだ。2011年以降市場拡大が続くチョコレート業界で今年の注目は、約80年ぶりに登場した第4のチョコといわれる『ルビーチョコレート』。天然素材の華やかなピンクの色合いと、従来のカカオとは一線を画すフルーティーな味わいにメーカーや有名シェフが熱視線を注いでいる。各社で一斉に商品化され、早くも今年のバレンタイン商戦での目玉となっている。有名シェフも「チョコレート業界を変える」と語る、話題のルビーチョコレートの“価値”を考察してみよう。

■ チョコレート業界は年々拡大、さらに革命的『ルビーチョコ』商品が本格流通開始

チョコレートの市場は拡大が続く。全日本菓子協会が昨年3月に発表した2017年のチョコレート販売額は4.6%増の5500億円。7年連続で過去最高を更新。高カカオの健康効果が着目されて販売額を大きく伸ばし、チョコ販売額は11年から増加し続けている。チョコレートのカテゴリ別首位が続き菓子市場をけん引する。2018年の統計はまだ出ていないが、小売店の売り場を見ると依然、チョコレートの存在感は健在だ。

そんな中、今年もチョコレート市場が盛り上がるバレンタイン商戦が始まった。三越伊勢丹主催のチョコレートの祭典『サロン・デュ・ショコラ』東京会場イベントが1月23日から29日まで7日間開催され、入場料600円にもかかわらず、会場は入場待ちの長蛇の列ができる盛況ぶりを見せた。世界から有名ショコラティエの商品が並ぶ会場内で、今年注目の『ルビーチョコレート』のコーナーも展開していた。

『どんな味がするのか、食べてみたいですね』(30代女性)、『ピンク色がすごくかわいくて、自分用に購入しました』(20代女性)、『イチゴのチョコじゃないことに驚きました』(20代女性)などと、その鮮やかで華やかなビジュアルが女性客の興味を引いている。

■ ルビーチョコとは…約80年ぶりの新カテゴリ『第4のチョコレート』

ルビーチョコレートは、従来のダーク、ミルク、ホワイトチョコに次ぐ第4のカテゴリのチョコレートとして、チョコレート世界シェアNo.1 であるスイスのバリーカレボー社が昨年10月からアルチザン(プロ・職人)向けの「カレボー ルビーチョコレート RB1(業務用)」の販売を開始したもの。ルビー色の成分をもつ特殊なカカオ豆を選定し、独自の技術で天然のルビー色を生み出すことに、10年の歳月を経て開発に成功したという。ルビーチョコレートは、目に飛び込む鮮やかなピンク色が特徴。着色料不使用で、カカオの天然色による華やかな色味によりチョコレートのビジュアルを変える一品だ。カカオ本来の豊かな香りと、ほんのりとしたフルーティーな天然の酸味を持っている。

ルビーチョコレートについてバリーカレボー社は、1930年代に米国のネスレがホワイトチョコレートを発表して以来だという、「約80年ぶりとなる新カテゴリーのチョコ」をうたっている。。日本で初めてルビーチョコレートを商品化したのは、ネスレ日本のキットカット ショコラトリーだ。2018年1月に発売され、現在も人気を博している「キットカット ショコラトリー サブリム ルビー」が日本での第1号商品だった。

■ ショコラティエからメーカー・ホテルまで爆発的増殖、バレンタイン商戦の“目玉”に

大手ブランドもこぞってルビーチョコレートの商品化に乗り出している。アンテノール、ヴィタメール、ユーハイム、ローゼンハイム、バニラビーンズシャトレーゼ、ベルアメール、デルレイ、クラブハリエ、CACAO SAMPAKAなど、複数展開の有名店や百貨店、オンラインショップなど、各社が一斉に1月からバレンタインに向けてルビーチョコレートの商品を販売開始している。

また、大型商業施設や高級ホテル内の店舗でもルビーチョコ商品およびフェアを展開。トレンド発信地・銀座の人気スポット「GINZA SIX」でも大型フェア「銀座のバレンタイン」の目玉の一つとしてパティスリー銀座千疋屋や綾farmなどがルビーチョコ商品をそろえている。そごうなど百貨店のバレンタインギフトのパンフレットの表紙にもルビーチョコが登場。

ホテル・飲食店もルビーチョコに沸く。ウェスティンホテル東京では「ウェスティン ルビーバレンタイン」として鉄板焼から広東料理店、日本料理店、バーまで各店舗でルビーチョコの期間限定メニューを展開。ホテル椿山荘東京はルビーチョコレートの特製ロールケーキ「ルビーショコラロール」を予約販売する。レストラン・ウエディング・宴会場を展開する複合施設の東京會舘でもルビーチョコレートを使用した「バレンタイン限定ショコラ」を丸の内本館限定で販売。このように、各社がルビーチョコレート商品を続々投入しており、第4のチョコが一大ブームを巻き起こしそうな気配だ。

■ 有名シェフも熱視線、その価値は…「チョコレートの歴史を変える一品」

このように、昨年秋に一般販売を開始し、感度の高い菓子職人たちが研究開発を行い、この冬一斉に商品化に至ったというわけだ。このルビーチョコレートは菓子職人にとってどのような価値があるのだろうか。昨年6月にベルギー大使館で行われたルビーチョコレートの発表会で登壇した際、東西の2大パティシエであるゲストの辻口博啓シェフ、小山進シェフは次のように明かした。

「天然のルビー色の美しさには無限の可能性を感じており、その価値を業界は理解している。ルビーチョコレートが本来持っている特性を探っていきたい」(辻口シェフ)。「初めて知ったとき、まずは早く見て、味わってみたい!と、とても興味が湧いた。コーヒーやロゼシャンパーニュなどと合わせるとより引き立つと思う」(小山シェフ)

また、バレンタイン商戦でのルビーチョコの盛り上がりについて、バリーカレボージャパン・チョコレートアカデミーの責任者である尾形剛平シェフと、ワールドチョコレートマスターズに日本代表として日本人初の優勝を遂げた水野直己シェフに話を聞いた。どのような“価値”があり、チョコ業界にとってどのようなインパクトがあったのだろうか。

「多くのシェフがこのチョコレート自体に一度は触れてみたいと、トレンドを感じています。着色料や果汁を加えて色や味を表現するチョコレートもある中で、カカオ由来のルビー色を表現できるのが画期的です。ルビーは多くのお客様の五感をくすぐるビジュアルや味わいを表現するのに長けています。カカオの新たな物性も学べる、近代洋菓子の歴史や製菓理論学を塗り替える革命的な素材だと思います」(尾形剛平シェフ)

「カカオがフルーツだったなと再認識するフレッシュかつフルーティーな酸味が特徴です。作り手としては色よりもその味わいへの驚きのほうが大きい。シェフはさまざまな経験をもとにチョコレートを選びますが、ルビーは『あのチョコに似ている』というものではない。自分の経験の中にはない新しいものでした。現在、ルビーを商品化しているシェフは創造性が高い方々だと思います」(水野直己シェフ)

また、尾形シェフによると、ルビーチョコは一過性のブームではなく日常的にルビーチョコレートを食べる、グローバルスタンダードになる可能性があるという。バレンタインでこれからさらに盛り上がりそうなルビーチョコレート。今後の展開が楽しみだ。(東京ウォーカー(全国版))

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