第160回「芥川賞」「直木賞」が決定 古市憲寿氏は逃す「がーーーーーん」
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- 2019年1月17日
日本文学振興会は16日、『第160回芥川龍之介賞・直木三十五賞』の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川龍之介賞は、上田岳弘氏(39)の『ニムロッド』と町屋良平氏(36)の『1R1分34秒』の2作品に決定、直木三十五賞に真藤順丈氏(41)の『宝島』が決まった。
両賞は1935(昭和10)年に制定。芥川賞は新聞・雑誌(同人雑誌を含む)に発表された純文学短編作品、直木賞は新聞・雑誌(同)・単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品の中から優れた作品に贈られる。前者は主に無名・新進作家、後者は無名・新進・中堅作家が対象となる。受賞者には正賞として時計、副賞として賞金100万円が与えられる。
初めて芥川賞にノミネートされた社会学者の古市憲寿氏(34)の『平成くん、さようなら』は惜しくも逃し、古市氏は発表直後に自身のツイッターで「がーーーーーん」とつぶやいた。
前期・第159回の芥川賞は高橋弘希氏の『送り火』、直木賞は島本理生氏の『ファーストラヴ』が選出された。
■第160回芥川龍之介賞 候補作(掲載誌)※作者五十音順・敬称略
上田岳弘『ニムロッド』(群像十二月号)
鴻池留衣氏『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』(新潮九月号)
砂川文次『戦場のレビヤタン』(文學界十二月号)
高山羽根子『居た場所』(文藝冬季号)
古市憲寿『平成くん、さようなら』(文學界九月号)
町屋良平『1R1分34秒』(新潮十一月号)
■第160回直木三十五賞 候補作(出版社)
今村翔吾『童の神』(角川春樹事務所)
垣根涼介『信長の原理』、(KADOKAWA)
真藤順丈『宝島』(講談社)
深緑野分『ベルリンは晴れているか』(筑摩書房)
森見登美彦『熱帯』(文藝春秋)
(作者五十音順・敬称略)
■選考委員
【芥川賞】小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、高樹のぶ子、堀江敏幸、宮本輝、山田詠美、吉田修一
【直木賞】浅田次郎、伊集院静、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、東野圭吾、宮城谷昌光、宮部みゆき
※五十音順・敬称略
一言コメント
もう160回目になるんだ。
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