政府、顔認証システム導入へ 2月の陛下ご在位30年式典で初実施
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- 2019年1月14日
政府が2月24日に開催する天皇陛下ご在位30年記念式典で、会場の参列者と事前登録した顔写真を自動照合する顔認証システムを導入することが13日、分かった。政府主催の行事での導入は初めて。世界最高水準の日本の顔認証システムを活用することで、入場時の大幅な時間短縮だけではなく、参列者になりすました侵入者を防ぐテロ対策の柱にしたい考えだ。
式典では、安倍晋三首相ら一部を除く参列者に対し、事前に2次元バーコード「QRコード」を記載した顔写真登録の手順書を配布する。参列者はスマートフォン(スマホ)などでコードを読み取って専用サイトにアクセスし、スマホのセルフィー(自撮り)機能などで撮影した顔写真を登録する。
これにより対面でのチケット提示や本人確認が不要になり、当日は1人10秒程度で受け付けを完了することが可能になる。個人情報保護の観点から、式典終了後に登録データは消去する。
導入にあたっては、人気アイドルグループ「ももいろクローバーZ」がチケット転売禁止を目的に数年前からコンサート会場で運用しているのを参考にした。政府関係者は「参列者の利便性向上だけではなく、セキュリティー面でも万全を期したい」と話す。
記念式典は2月24日に東京都千代田区の国立劇場で天皇、皇后両陛下のご臨席の下で開かれる。首相が式典委員長を務め、閣僚や各界の代表者、外国要人など千人を超える参列者が見込まれている。政府は式典で運用上の課題を検証した上で、皇位継承に伴う一連の儀式などでも導入する考えだ。
日本の顔認証技術は世界トップクラスとされ、来年の東京五輪・パラリンピック組織委員会でも選手やボランティアら大会関係者を対象に導入される。
■顔認証システム 顔をカメラで撮影し、事前登録したデータの中から目や鼻など顔の特徴を判別して本人確認を行うシステム。この技術を活用して出入国審査を自動化するゲートが成田、羽田、中部、関西、福岡の5空港に設置されている。セブン銀行は今年秋にも顔認証機能を備えた新型のATM(現金自動預払機)を導入するなど、顔認証技術の活用が広がっている。
一言コメント
高齢者にはハードル高いかも。
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