台風1号が発生 日本への影響なし 21年ぶりに「サイクロン化」か
- 政治・経済
- 2019年1月2日
1月1日(火)15時、南シナ海で発達中の熱帯低気圧が、台風1号(パブーク)になりました。
この先も南シナ海のタイランド湾を西進し、タイに接近する予想です。日本への影響はありません。
▼台風1号 1月1日(火)15時
存在地域 南シナ海
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 南西 10 km/h
中心気圧 1000 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
台風の定義は、北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または南シナ海に存在する熱帯低気圧で、低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s以上のもの、とされています。
このため、台風が勢力を維持してマレー半島を越えてベンガル湾(アンダマン海)に出た場合、台風では無くなり「サイクロン」に分類されます。この場合、日本の気象庁での監視も終了となります。
マレー半島を越えた台風は、1952年18号、1962年25号、1972年29号、1989年29号、1992年29号、1997年26号などが該当し、もしこの台風1号がマレー半島を越えて「域外に出た」扱いになると、約21年ぶりとなります。
なお、台風よりも勢力の弱い熱帯低気圧が南シナ海からインド洋域に出ることは、数年に一度程度起こっています。
台風の発生は、昨年11月22日に発生した29号以来、約1か月ぶりとなります。
普通、台風の発生が最も少なくなるのは、北半球で海水温が最も低い時期となる2月頃です。年末年始のこの時期に台風が発生することも珍しいことではありません。
実際、昨冬は2018年1月3日に台風1号が発生しており、その前の冬は2016年12月22日に台風26号が発生しています。
先週も太平洋で熱帯低気圧が発生し、発達の兆しがありましたが、フィリピン付近で衰弱して消滅していました。今回の台風1号は、そのやや西で発生しています。
一方、気象庁による統計が始まって以来、1月1日の元日に台風が発生したことはこれまでになく、今年が初めてです。
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風1号のパブーク(Pabuk)は、ラオスが提案した名称で、淡水魚の名前に由来するものです。
一言コメント
今年は日本にいくつ来るのかな?
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