参院選、200人超が立候補準備=与党の過半数維持焦点
- 政治・経済
- 2018年12月30日
2019年夏は第25回参院選が行われる。
時事通信の調べでは、改選議席124に対し、208人が立候補を準備している。自民、公明両党は、非改選議席と合わせた過半数123議席(全245議席)の維持が至上命令。主要野党は改選数1の1人区での候補者一本化が課題となる。
政府・与党は来年の通常国会召集を1月後半で調整しており、参院選の日程は「7月4日公示、同21日投開票」が有力。定数を6増する公職選挙法改正により今回、選挙区全体では74議席になり、埼玉選挙区の改選数が4に増える。比例代表の改選議席は2増の50となる。比例では当選順位をあらかじめ定める「特定枠」が新設される。
与党の非改選議席は70で、過半数維持には53議席が必要となる。自民党の改選議席数は67で、ハードルは低い。ただ、来年は4月に統一地方選があるため、同党内では地方組織が疲弊し、参院選で苦戦するとの懸念が根強い。党幹部は「与党過半数が目標」と予防線を張る。
自民党は、32ある1人区で順調に擁立作業を進め、「鳥取・島根」「徳島・高知」両合区の候補者調整も終え、沖縄など候補者未定の「空白区」の詰めを急ぐ。複数区では議席上積みを狙い、改選数3以上の北海道、千葉、東京、大阪で2人を立てるほか、改選数2の茨城、広島でも議席独占を模索する。
公明党は選挙区7人、比例6人の計13人の全員当選を目指す。
これに対し、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の5党は、勝敗を左右する1人区で「野党統一候補」の調整を進めている。得票が分散しては勝利がおぼつかないためだ。大分では無所属新人に対し、国民が推薦を決定、立憲と社民も支援を決めている。熊本では無所属新人の出馬表明を受け、立憲が候補者を取り下げた。
だが、滋賀では国民が推す元知事に対し、立憲が難色を示して独自候補を擁立。改選数2以上の複数区では立憲、国民、共産3党が5選挙区で競合しており、共闘の行方は不透明だ。
日本維新の会は、選挙区2人、比例3人の公認を内定。複数区でさらに擁立を狙う。社民は又市征治党首の去就が焦点。希望の党と自由は公認候補を決めていない。
一言コメント
投票率も気になるところだ。
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