来年2月閉店のイオン跡地、無償譲渡へ 町試算で27億円 イオン九州と佐賀・上峰町が近く基本合意
- 政治・経済
- 2018年12月24日
佐賀県三養基郡上峰町の大型商業施設「イオン上峰店」が来年2月に閉店することを受け、店を運営するイオン九州に町が要請していた土地や建物の無償譲渡について、両者が合意する方針であることが21日、分かった。条件を詰め、近く基本合意に達する見込み。
イオン九州の取締役会で同日、方針が決まった。町によると、無償譲渡を要請していたのは土地約3万9千平方メートルと鉄筋コンクリート造り3階建ての店舗、併設する4階建ての立体駐車場など。町の試算では土地が約5億円、建物が約22億円の価値がある。基本合意に向けてイオン九州側から一定の条件が示されており、両者で手続きを進める。
町は跡地を含めた中心市街地の再開発を、民間の資本やノウハウを活用するPFI方式で実施する。これまでに、新たに立ち上げた女性の会から消費者目線で要望を出してもらい、開発に意欲がある民間業者の意見を聞く調査を実施してきた。また、公共施設や商業施設、集合住宅が一体化した再開発施設のイメージ図をまとめている。
町民や民間事業者からの意見を集約し、年明けには「公民連携計画」を作成する予定で、2021年夏の開業を目指して事業を進める。武広勇平町長は「イオン九州の理解を得られてうれしい。ここからがスタートだと思う」と述べた。
上峰店を巡っては、イオン九州が今年5月の取締役会で閉店を決定した。武広町長は6月の定例会見で無償で取得したい意向を表明し、7月に文書で要請していた。
一言コメント
いかがわしい民間業者に丸投げしないでね。
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