東京株、今年の最安値2万392円=景気懸念で一時700円安
- 経済情報
- 2018年12月21日
20日の東京株式市場は、世界的に景気減速懸念が高まる中で幅広い業種が売られ、日経平均株価は一時下げ幅が700円を超えるなど急落した。終値も前日比595円34銭安の2万0392円58銭と大幅下落し、3月23日に付けた今年の最安値(2万0617円86銭、終値基準)を下回った。
前日の米国市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文などで「期待したほど景気に配慮する姿勢が見られなかった」(銀行系証券)といい、主要株価指数はそろって急落。アジアの主要株価指数も総じて軟調に推移したため、午後にかけて売りが強まり、東証1部銘柄の96%が下落した。特に電気機器や機械、海運など景気に敏感とされる業種の下落率が大きかった。
米中貿易摩擦の悪影響が各国の経済統計や企業の事業計画に出始め、先行きの業績拡大は期待しにくい。英国の欧州連合(EU)離脱問題も依然不透明で、「下値不安が急速に強まっている」(大手証券)という。
一方、20日の東京外国為替市場の円相場は、1ドル=111円台後半に上昇。同市場での111円台は約2カ月ぶり。株安でリスク回避の動きが強まり、安全資産とされる円を買う動きが強まった。午後5時現在は111円85~85銭と前日比55銭の円高・ドル安。対ユーロでは、1ユーロ=127円69~70銭と42銭の円高・ユーロ安。
一言コメント
2万円を割り込むかも…
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