〔米株式〕NYダウ反落、799ドル安=米中摩擦や米景気に警戒感(4日)☆差替
【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク株式相場は、米中貿易摩擦の行方や米景気の減速に警戒感が広がる中、大幅反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比799.36ドル安の2万5027.07ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は同283.08ポイント安の7158.43で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億6228万株増の11億9103万株。
米中貿易戦争が「一時休戦」となった安心感から前日は大幅高となったが、この日は反動の利益確定売りが先行。キャタピラーやボーイングなど中国事業の比率が高い銘柄が売り込まれた。トランプ米大統領が「私はタリフマン(関税の男)だ」などとツイートし、貿易摩擦解消の向けた対中協議が不調に終われば、追加関税も辞さない構えを改めて示したことも、相場の重しとなった。
午後に入ると、前週末に3%を割り込んだ米10年債利回りが一段と低下。債券市場が将来の景気減速を織り込み始めた兆候とされるイールドカーブ(利回り曲線)のフラット化が進む中、米経済の先行きに警戒感が広がったことから幅広い銘柄で売りが加速し、ダウは一時、下げ幅を818ドルまで拡大した。
市場関係者からは「今日は債券市場にあおられる形で株売りが全体に波及した。明日の議会証言は中止になったが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言は新たな手掛かりとして注目されるだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。
個別銘柄(暫定値)は、ボーイングが4.9%安、キャタピラーが6.9%安、アップルが4.4%安、ゴールドマン・サックスが3.8%安、エヌビディアが7.6%安。ニューモント・マイニングは1.7%高、コンソリデーテッド・エジソンは0.9%高。
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明日はまた上がるん?
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