桃田が3年ぶり日本一 強すぎ速すぎ世界王者に会場もため息
- スポーツ
- 2018年12月3日
◆バドミントン 全日本総合選手権 最終日(2日、東京・駒沢体育館)
男子シングルス決勝で、世界ランキング1位の桃田賢斗(NTT東日本)が、同9位の西本拳太(トナミ運輸)を21―9、18―21、21―11で下し、3年ぶりの日本一を決めた。
第1ゲームはジャンピングスマッシュやネット際に落とす球、回転をかけてライン際に沈める球など多彩な攻撃でものにした。第2ゲームは終盤に競り負けて落としたが、最終ゲームは序盤から強打を軸に主導権を握った。世界9位の実力者の西本でも対応できないほど速いショットに、会場からはため息交じりのどよめきが何度も起きた。「誰もがとりたいタイトル」と狙いを定めていた日本チャンピオンの座を、実力で奪い取ってみせた。
3年前に初めて日本一になった15年は、違法賭博による出場停止処分を受ける前だった。出場停止から復帰した昨年は準々決勝敗退。名実ともに生まれ変わった姿を見せるため、今大会に懸ける思いは強かった。「(所属のNTT東日本をはじめ)自分を成長させてくれた企業の為にも、いつも以上に勝たないといけない大会かと思っている」という意気込みを形にした。
今夏の世界選手権で日本男子初Vを飾り、9月には日本男子初の世界ランキング1位にも就いた。それでもまだ「もう少し自分で攻めて決められれば、相手にもっとプレッシャーを与えられる」とさらなる成長に余念がない。日本代表の朴柱奉監督は「(課題は)スピードが速い攻撃スタイルの選手への対応。ディフェンス面では、フォアハンドの動きは良いけど、バックハンドの時の動き方」と指摘し、完全無欠の王者を目指す桃田の背中を押した。
今月中旬には、ツアー年間成績上位8人によるワールドツアーファイナルズ(12~16日、中国・広州)が控える。ケタ違いの強さで手にした日本一を弾みに、有終のタイトルで大躍進の2018年シーズンを締めくくる。
一言コメント
スゴイ勝ちっぷりだ!!
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