米GM:1万4000人余り削減、7工場閉鎖の方針-19年末までに
- 国際
- 2018年11月27日
米ゼネラル・モーターズ(GM)は2019年末までに月給制スタッフや工場労働者1万4000人余りを削減し、米国内外の工場7カ所を閉鎖すると発表した。電気自動車や自動運転車の分野に経営資源を集中する。
GMは26日の発表資料で、同社と労働組合が米国の4工場とカナダの1工場での業務増加で合意できない場合、これら5工場は19年末までに閉鎖される可能性があると説明した。さらに北米以外でも2工場を閉鎖する。工場閉鎖のほか、売れ行きが低調な一部セダンの生産も打ち切る方針。この計画発表を受け、米市場でGM株は急伸した。
今回の人員削減計画は、7-9月(第3四半期)決算が予想外に力強い内容となる中で発表された。自動車需要の減少や中国での販売低迷を受け、GMのメアリー・バーラ最高経営責任者(CEO)は事業のスリム化を進めている。今後は電気自動車や自動運転車に経営資源を集中させたい考えだ。
バーラCEOはデトロイトで記者団に対し、「経済が力強いうちにこうした措置を講じる」と説明。「この業界は極めて急速に変化している。確実に好位置に付けるようにしたい。会社に力があり、経済も力強い状況でこうした措置を実施するのは適切なことだと考えている」と述べた。
GM株は一時7.9%高の38.75ドルと、7月以来の高値を付けた。
原題:GM Plans More Than 14,000 Job Cuts, Seven Factory Closings (1)(抜粋)
一言コメント
リストラして株価が上がるとは…
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