森保ジャパン、史上初の発足4連勝ならず…酒井の豪快弾もPKで被弾しベネズエラとドロー
- スポーツ
- 2018年11月17日
キリンチャレンジカップが16日に行われ、日本代表はベネズエラ代表と対戦した。
1月に行われるアジアカップへ向け、強化をすすめる森保ジャパン。1月の代表ウィーク前最後の2連戦で、結果だけではなく内容が求められる中で一戦に臨んだ。
前日会見で森保監督が明かしていた通り、スターティングメンバーには、ウルグアイ戦と同じく中島翔哉、南野拓実、堂安律の“新ビッグ3”が入り、1トップには大迫勇也を据えた。ボランチは柴崎岳と遠藤航が形成し、最終ライン中央は吉田麻也と20歳の冨安健洋がコンビを組む。守護神には、シュミット・ダニエルが起用された。
大事な11月の代表ウィーク最初の対戦相手は、FIFAランキング29位のベネズエラ。トップには、プレミアリーグでの経験が豊富であり、武藤嘉紀ともチームメイトであるFWサロモン・ロンドンが入った。その他、ユヴェントスでもプレーした経験を持つMFトマス・リンコンも先発に名を連ねている。
試合序盤、日本はボールを回しつつ、相手ボール時には最前線からプレスをかけ、主導権を握りに行く。3分には、自陣からのビルドアップで右サイドから前進すると、堂安のパスから中島がシュートを放った。
しかし、11分に大ピンチ。自陣ゴール前で佐々木が頭でカットしてGKにパスを送ろうとしたが、ロンドンにカットされる。そのままシュートを放たれたが、ラインギリギリで冨安がクリア。20歳DFがチームを救った。日本は中盤付近でパスをカットされるシーンが続き、14分にはゴール手前でFKを与えてしまう。ロンドンが直接ねらったボールは壁に当たり、こぼれ球をダイレクトでシュートしたが、枠を外れている。15分過ぎからは、ベネズエラがボール持って日本ゴールに向かう時間帯が続く。ロングパスでのサイドチェンジやロンドンをめがけたボールで、好機を作る。
嫌な時間帯が続いていた日本だが、26分にビッグチャンス。左の中島から縦パスが入ると、ボックス内の連携から最後は堂安がフリーでシュート。GKの位置を見て冷静に放ったが、逆足でのシュートはわずかに左へと外れていった。30分には、南野が最終ラインから吉田のパスを引き出し、エリア内に侵入。大迫に向けてラストパスを送ったが、DFのクリアにあった。
34分には、中盤でカットして大迫がDFラインの背後にパスを送る。受けた中島が一対一を迎えたが、相手GKがビッグセーブを見せた。
すると40分、日本が先制に成功。右サイドの遠い位置から中島がクロスを送ると、大外の酒井がジャンピングボレーでネットに叩き込んだ。背番号19の49キャップ目にして日本代表初ゴールで、先手を取る。
勢いに乗る日本は、43分にも大迫のラストパスから中島がシュート。良い流れのまま、前半をリードして折り返した。
後半もメンバー交代は無しで臨んだ日本。立ち上がりは、激しい前線のプレスから主導権を握りに行く。51分には、柴崎がボックス内に走り込みクロスを送ったが、GKに弾かれた。続く53分には、飛び出した堂安が角度のないところからねらったが、ここもGKのセーブにあっている。58分には、酒井のパスにDFの背後をとった堂安がスピードで振り切り、ボックス付近でファールを獲得。中島のクロスは味方に合わなかった。
日本は68分に2枚替え。大迫と中島が下がり、北川と原口が投入。75分には、その原口がドリブルで自らボックス内に持ち込み、シュートを放った。森保監督は77分にさらに2枚替え。堂安と南野を下げ、杉本と伊東をピッチへ送り出した。
しかし79分、日本は自陣エリア内で競り合った酒井が相手を倒してしまい、PKを献上する。キッカーのリンコンに冷静に決められ、同点に追いつかれた。
終盤はスペースが広がってきたこともあり、攻守が素速く入れ替わる展開が続く。後半アディショナルタイムには原口の粘りから北川が反転してシュートを放ったが、ブロックに阻まれる。その後CKの流れから吉田が頭でネットを揺らしたが、ここはオフサイドの判定。最後までゴールを目指したが、試合は1-1で終了した。
森保ジャパンは、発足後初めてのドローに。史上初のA代表初采配から4連勝とはならなかった。この後日本代表は、20日にキルギスとの試合に挑む。
■試合結果
日本 1-1 ベネズエラ
■得点者
日本:酒井(40分)
ベネズエラ:リンコン(81分)
一言コメント
今のうちに経験を積んでほしい。
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