NTTは6日、新たな中期経営戦略を発表した。グループ子会社の再編を進めて海外事業を強化するとともに、今後5年で8千億円のコスト削減を進め、成長を目指す。先端分野の研究や携帯電話の第5世代(5G)移動通信システムなどに計3兆円を投資する。

東京都内で記者会見した澤田純社長は、子会社NTTドコモが携帯料金引き下げを表明した狙いについて、いち早く値下げすることで「市場のリーダーになる」と述べ、他社の利用者の獲得を目指す考えを強調した。

ドコモは値下げにより一時的な減益を見込むが、NTTがグループ全体の資材調達を集約するなどして、コスト削減を支援する。