〔米株式〕NYダウ続落、608ドル安=企業業績の先行きを懸念(24日)☆差替
- 経済情報
- 2018年10月25日
【ニューヨーク時事】24日のニューヨーク株式相場は、米企業業績の先行きに懸念が広がる中、半導体株などが売り込まれ、大幅続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比608.01ドル安の2万4583.42ドルと、7月6日以来約3カ月半ぶりの安値で引けた。
ハイテク株中心のナスダック総合指数も続落し、329.14ポイント(4.4%)安の7108.40で終了。ロイター通信によると、1日の下落率としては、2011年8月18日(5.2%)以来約7年2カ月ぶりの大きさとなった。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億0939万株増の11億3032万株。
この日の取引は、アジアや欧州の主要株価が持ち直したことを受け、値頃感が出た銘柄を中心に買い戻しが入って始まった。しかし、米中両国の貿易摩擦激化や中東の地政学的リスクなどへの懸念がくすぶる中、ダウはすぐにマイナス圏に転落。米商務省が発表した9月の新築一戸建て住宅販売件数が前月比で減少したことも株価を下押しした。
また、前日引け後に7~9月期決算を発表した半導体大手テキサス・インスツルメンツが低調な業績見通しを示したことを受け、インテルなど半導体株に売りが集中。この日の決算で調整後の1株当たり利益が市場予想を下回ったAT&Tなどメディア関連株も大きく下げた。
米連邦準備制度理事会(FRB)は午後に発表した全国12地区の連銀景況報告(ベージュブック)で、底堅い経済成長を確認する一方、米中の制裁関税の応酬に伴い原材料価格が上昇し、米経済に悪影響を与えていると指摘。コストの増加が企業業績を圧迫するとの見方も投資家心理を冷やした。
個別銘柄(暫定値)では、ユナイテッド・テクノロジーズが6.1%安、キャタピラーが5.6%安、マイクロソフトが5.4%安。ウォルト・ディズニーは5.3%安、インテルは4.7%安となった。一方、ボーイングは1.3%高、コカ・コーラは0.8%高、ベライゾン・コミュニケーションズは0.4%高と買われた。
一言コメント
東京市場も心配だ。
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