【西武】10年ぶり22度目リーグ優勝 「獅子おどし打線」でパ制圧…辻監督、8度舞う
- スポーツ
- 2018年10月1日
西武が10年ぶり22度目のパ・リーグ優勝を決めた。
就任2年目の辻発彦監督(59)が率いた「獅子おどし打線」は球団新の総得点770(9月29日現在)をマーク。防御率、失点ともリーグワーストながら打ち勝つチームを作り上げた。
指揮官は父・廣利(ひろとし)さん(享年86)と1軍投手コーチだった森慎二さん(享年42)を失う悲しみを乗り越え、歓喜の宙を舞う。西武は10年ぶり日本一を目指し、17日からクライマックスシリーズ(CS)最終ステージ(S)に臨む。
優勝マジック1で迎えた日本ハムに勝つか引き分け、敗れたとしても2位・ソフトバンクがロッテに負けるか引き分ければ西武の優勝が決まる一戦だった。日本ハム戦の途中で、2位・ソフトバンクがロッテに敗れたため、ゲーム終了前に優勝が決定した。
その後、西武は日本ハムに1-4で敗れ、札幌ドームのビジョンに「西武ライオンズ 優勝おめでとうございます」の文字が映され、辻監督はナインの手で8回、宙を舞った。今季限りで引退する松井稼頭央も胴上げされた。
◆埼玉西武ライオンズ 1949年、西鉄クリッパーズとしてパ・リーグ加盟。51年に西日本パイレーツと合併し、西鉄ライオンズに。54年に三原脩監督の下、初優勝。56年から鉄腕・稲尾和久の力投で3年連続日本一を達成した。73年に太平洋クラブ、77年にクラウンライターが親会社となり、78年オフには西武が球団買収し、本拠地を福岡から所沢に移転。82年から広岡達朗監督が率いて2年連続日本一。86年からは森祇晶監督がリーグV8度、日本一6度の黄金期を築いた。東尾修監督は97年から2年連続V。02年は伊原春樹監督が新人監督最多90勝でリーグ制覇した。04年に就任1年目の伊東勤監督で優勝。07年に26年ぶりのBクラス(5位)に転落したが、08年に球団名を「埼玉西武ライオンズ」とし、渡辺久信監督が日本一に導いた。昨季から辻発彦監督が就任。オーナーは後藤高志氏。
▼パ最多22度目V 西武は08年以来10年ぶり22度目のリーグ優勝。リーグ優勝の回数は、巨人の45度に次いで2番目。パでは18度のソフトバンクを上回り最多だ。10年ぶりVは、63年のあと82年に優勝した19年ぶりに次ぐブランクVだった。
一言コメント
過去の黄金時代を思い出す。
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