対北朝鮮で成果誇示=「非核化まで制裁維持」も―トランプ米大統領が国連演説
- 国際
- 2018年9月26日
【ニューヨーク時事】トランプ米大統領は25日午前(日本時間同日夜)、国連総会で一般討論演説を行い、北朝鮮を対話路線に転換させた自らの外交の成果を誇示しつつ、北朝鮮の核問題について「対北朝鮮制裁は非核化が実現するまで維持する」と明言した。
今後の進展に向けては「やるべき多くのことが残っている」とも語った。
トランプ氏はこの中で、6月に北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と直接会談に臨んだことに言及。「金委員長と非常に有益な会談をした。朝鮮半島の非核化を追求することが米朝の利益になると申し合わせた」と説明した。
その上で「それ以来、(弾道)ミサイルもロケットも発射されていない。核実験も停止された」と成果を強調した。トランプ氏は昨年の演説で、弾道ミサイルを発射を続ける北朝鮮の「完全な破壊」を警告していたが、「衝突への不安を平和のための大胆で新しい取り組みに置き換えた」と自賛した。
さらに、安倍晋三首相、韓国の文在寅大統領、中国の習近平国家主席にも謝意を表明した。
トランプ氏は24日、正恩氏との再会談について、「近く発表される」と述べた。ただ、北朝鮮は核施設の廃棄に条件を付けており、非核化の具体策をめぐる米朝間の隔たりが解消されていない可能性がある。
対イラン外交に関しては、イランのミサイル開発やテロ支援を批判。経済的圧力を強化する方針を示し、同国が攻撃的な態度を改めない限り、孤立させるよう各国に求めた。11月には原油取引に関する制裁を再発動するが、それ以外の追加制裁発動も警告した。
トランプ氏はまた、中国を名指し、知的財産権侵害や為替市場操作による通貨安誘導などで米国に不利益を与えてきた状況を「これ以上容認しない」と強く批判。「米国は国民を守るために一切謝罪はしない」と訴え、不公正貿易慣行への対決姿勢を明確にした。
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任期中に解決できるかな?
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